Neetel Inside 文芸新都
表紙

見開き   最大化      

「ふぁああ。ねむい。凄く眠いや」
光が眠たそうに瞼をこする。
眠らないようにしているんだろうけどなんか頭がかくんかくんしてる。
「ちょと寝る。皆おやすみ」
ベットにもぐって瞼を閉じる。
「俺、光のことが好きだ!」
俺も最後に言いたい事を言った。
「ん……ごめん」
それが、最後の言葉だった。
最初で最後の告白は振られて終わった。
けどまぁ。予想してたしな。
それでも俺は、今でも光を愛していると誓える。
「それじゃあ、アイスでも買いにいこっか。光好きなんだよいちごアイス」
美希は静かに泣いてた。
おかしいだろ。光が倒れたときは無関心だったのにな。
「ちょと寝てるだけだし。どうせ又おきるよ。案外三年後に又おきるかもねー」
そう言って美希は部屋を出て行った。
それに続いて聖と弟がついていく。
「兄さん、忘れないでね。僕達もいること」
ドアの閉まる音がした。
俺は声を上げて泣いた。
子供のように大声で泣きじゃくった。

翌日葬式が行われた。

       

表紙
Tweet

Neetsha