Neetel Inside 文芸新都
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「あ、でもでも私が理さん好きなのは本当ですよ」
聖が抱きつきながら言う。
「はぁはぁ……理さんの匂い……あぁ幸せです………」
脇やら胸やらに顔を押し付けている。
聖って、こんな変態だったけ?
「そ、それはさておき! 美希が俺のこと好きって言うのも嘘だったりするのか?」
「うん。そうだよー」
うわぁぁあああん!!
鬼だよお前ら!!
「でも私が超人なのは本当だよ! だって巫女だもんね!」
胸をそらして大威張りする美希。
そこはうそにして欲しかった。
「父さんたちもグルなのか?」
ここにはいないが多分そうなのだろう。
最低な家族だな。
「姉さんと妹は同棲中なのは本当で、母さんが父さんにゾッコンなのも本当だよ」
「……従兄はどうした」
「従兄は存在しません」
なんじゃそりゃぁあああ!!
「色々無理があるだろ!」
「いいのいいの。ぜーんぶドッキリなんだから」
光が何時の間にかこっちにきていた。
こいつ………喋り方も違うぞ。
多分キャラ作りだったんだな。まぁ、明るい性格だけどさァ……。

       

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Neetsha