Neetel Inside 文芸新都
表紙

恋愛関係
複雑すぎる

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果して何があったのか。
俺たちはおかしい。
俺は高校2年生だ。普通の高校2年生だ。
しかしながら、俺は変態である。
なぜならば実の妹を愛しているからだ。このことは俺以外誰も知らない。
知られてはいけない。
何故かなんて言うまでも無いが理由は二つだ。
一つ目は社会的に変態とであるという事。
二つ目は俺自身のみ以外に妹の身も危ないからだ。

     


「兄さん!」
勢いよく部屋のドアが開き俺の目の前にまで来る。。
「兄さん。大好きです。結婚してください」
「無理に決まってるだろ」
興奮した様子だが俺は冷ややかにかえす。
「家族だから!? そんなの関係ない……!」
「よく考えろ。落ち着け」
じりじりと後ろに後退するがもちろん壁しかないのでぶつかってしまった。
「兄さんがそんなに嫌なら好きになってくれなくてもいいから……好きにしてくれるだけでいいから」
「だから落ち着け。よく考えろ。考え直せ」
後ろは壁。もう逃げる事は不可能。じりじりと近づいてくる。
「兄さん……好きだよ兄さん……!」
「お前は男だろうが!」
そう、今俺に襲いかかろうとしているのは俺の弟である。
弟は何故か知らんが俺のことが好きである。
俺は妹が好きなんだっ! なんてことはいえない。こいつが妹を殺しかねないので。しないと思うけど。
「兄さんっ!」
「貴方は男なのよっ!!」
俺に飛びかかろうとした瞬間扉側から怒声が鳴り響く。
「ちゃんと男の子らしくしなさい! そしてお姉ちゃんを襲いなさい!!」
部屋に飛び込み凄い剣幕で弟に詰め寄ったのは姉。
姉は何故か知らないが弟を溺愛している。
しかし何故か弟は俺に惚れたのだ。
弟は男の子というよりは男の娘という容姿であるが俺は男なんかには欲情しないし妹が好きなのだ。
毎日俺の部屋で修羅場を起こすのは辞めていただきたい。
最近はストレスの所為か胃が痛い。

     

「お姉ちゃん買い物に行ったんじゃなかったの?」
軽くした打ちして姉の方に振り向く。
「話を聞いて戻ってきたのよ。盗聴器を仕掛けといて正解だったわね!」
初耳だ。
盗聴器を家族にって犯罪だろう。
あれ? 俺の部屋かもしかして。
けれど鍵は閉まっていたはずたが………いや、考えるのはよそう。

「ふふっ相変わらずお姉ちゃんは怖い事してるね。
僕は兄さんの望むように何でもできるよ……だからさ、しよ?」
「なんなの!? いったいなんなのよ!? 私が何のために毎日弟を可愛がってきたのよ! 何のために弟に他の女を近づけさせないようにしたのよ! 全部………全部この為だったとでも言うの!?」
日課の嘆きを終えた姉はいつもどおり俺をギロリと睨む。
弟は愛も変わらずうっとりとした目でこちらを見つめている。
頼むからこれ以上俺を巻き込まないでくれ。俺は妹が好きなんだ。
「私の弟を返してよっ!!」
「兄さん! 僕のはじめてを貰って♪」
やめろよッ! 俺は妹が好きなんだから!! お前らはどうでもいい気持ち悪いだけだ!
ちなみに妹は姉が好きだから困ったもんだよ………………ハァ。

       

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