Neetel Inside 文芸新都
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恋愛関係
眠れない夜

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姉と妹が帰ってきた。
ジャングルで発見されたらしいが一体何があったんだ……。
とりあえずなんとか姉を弟から引き剥がさないと。
俺は最近妹が好きじゃないらしくなってきた。
弟の行動でいつも女だったらと思う俺は末期かもしれない。
やばい。弟に喰われそうだ。
そんなことよりも今大変な事がある。
愚息がやばい。

     

今俺は聖と一緒の部屋で寝てる。
外は暗い。多分二時ぐらいだと思う。
……なんか、前までは全然気にしてなかったが、凄く聖の事を女性だと感じてしまう。
何故かって?
そりゃあアレだ。密着してるからだ。
今布団が一枚しかない。
俺の部屋はまだ壊れたままだ。
阻止すべき弟は姉に捕まってる。
妹は知らん。
従兄は帰った。
親は今だ行方不明だし。
どーしましょ。
「さ、理さん。寒いんでもうちょと近づいてもいいですか?」
「あ、ああーと。うん」
ぎゅというかんじで俺に近づく、ていうよりくっつく聖。
俺は聖に背中を向けて寝ているので。
それはその、アレだ。
いろいろばれないとは思うが。
「ひ、聖そのなんだ。アレだ、あれ。ム……」
「ム?」

     

「ム、ムー大陸とか信じてる?」
「いえ、信じてないですけど」
「そ、そっかー」
何やってる俺。
言うんだ。ふにふにしてて気持ちいいけど。
言うんだ。俺の愚息が起きてる。
もうびんびんに起きてる。
「お、俺あれだよ。やっぱりリビングで寝」
「駄目ですよ! 風引きますからちゃんと布団で寝なきゃ」
聖の一喝で何もいえなくなった俺。
そ、そうはいってもなぁ。色々と。やばい訳なんですよ。
「ちょとトイレ行ってきますね」
そう言うと聖はトイレにいってしまった。
………今のうちか?
俺は今決断を迫られている。
静まれーと念じるか。
そのままか。
狸寝入りか。
はぁはぁ、うっ! ふぅ……。
どれだ……どれがイイ?
肉体的には最後だ。
てか、最後しかなくね?
「て、ティシュはどこだ?」

     

「どうしました? ティシュはここですよ」
「!?」
い、いつの間に帰ってきやがった!
ティシュとかもういりません。
聖はさっきとおなじばしょに入るかと思ったら……。
ま、待て! 待ってくれ! 頼むから。
前に入ろうとするな! やばいから。
愚息が、俺の愚息が!
「うわぁああ!!」
「きゃっ!」
凄い顔して適当に叫ぶ事で聖は驚いて入るのを途中で止めた。
今しかない!
今まで一番速いスピードで百八十度回転!
「ど、どうしたんですかいきなり叫んで……」
「い、いやぁ……む、虫がね! そう! 虫がいてびっくりしたんだよ! うん!」
「そ、そうですか……?」
何とか前と一緒の状況に戻したが……静めない限り俺は眠れないぞ。
それと聖よ。
そいつをムネを背中に押し付けるのやめてくれ。
わざとなのか!? わざとなのか!?
「ぅぅー寒いですね」
「そ、そうだなーッ!?」
いきなり聖が手を腰に回してきた。
いや、上だから腹か。
すみません。もう駄目かもしれない。
「人生オワタ」
「えっ? えっえっえぇぇぇ!?」
気づいたようだ。
なんか最近。
死にたい。

       

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