Neetel Inside 文芸新都
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恋愛関係
地獄と天国は一緒

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昨日はやばかったが
今日も十分にやばい。
何故かって姉が帰ってきてるから。
弟と俺と姉と聖で大戦争な訳だ。
でも俺は被災者だろ。
で、ときどき思う。
帰りたい。
ここ、俺の家なのに……安らぎがない。
ああ、それと父さんたちが帰ってきた。
でもどっちにしろ安息の場所は無い。

     

結局俺はその後リビングで寝た。
というか勿論リビングで寝たというほうがた正しいだろう。
しかしアレだな。聖って色々怖い。
あの後俺は地獄を見た。
精神的な地獄と肉体的な天国だ。
ああ、弟よ。何故あの時俺を助けなかった。
これほどまでに弟を怨んだのはあるまい。
「どうしました理さん?」
「……自殺の名所近くにあるかなぁ……」
マジにおもった俺。

     

~~~昨夜~~~
死にたい。
けど、現実逃避の前にすべき事がある。
「いやいやいやいやいやいや! これは棒だ。ただの棒だ!」
「棒より全然やわらかいですよ」
何とかして言い逃れなければ。
俺のこれからの人生に関わってくる。
「柔らかい棒なんだよ! 抱き枕みたいなもので!」
冷静に考えるとますます危うくなるだけだなこれ。
男なら堂々とすべきか?
いやいやいやいや。
そんなことしたら翌日にご近所さんとかに絶対言われる。
「あらーあの人が従妹に夜這いかけた人ですって?」
「やーねー。若いのはいいけど自重してほしいわ」
「「おほほほほほ」」
見たいな感じになるに違いない!
とか色々と考えてたら急に愚息に快感が!?
「なんか不思議な感じですね。熱いって言うか……」
さ、触るな。やめてっ!
あっ、気持ちいい……とかじゃなくて!!
色々マジでやばい。
「うわぁ……すごい……ぉぉ……!」
やめっ……さするな!
と、思った瞬間俺の愚息は空気にさらされた。
ようは、生です。
「ひ、聖やばいから。色んな意味でほんとヤバイから」
「うへへへー」
親父みたいな笑いするな!
うわぁああ! やめてぇ! これは基本そっち路線に行かないよ!
わかんないけど。
「上下にこするとびくびくするんですねー。ふむふむ」
「……………」
俺はただ必死に集中した。
我慢だ。我慢しろ。
負けるな、闘え。俺ならできる。
「息子よ……耐えてくれ……」
「えっ? 何か言いました?」
何も言ってません。
強いて言うっていうか強いて言わずともやめてくれ。
「うーん? こうするとどうなるんだろ」
さっきまで、弱弱しくだったが、少しずつ強めになっていきなんか物凄く丁度いい強さになった。
いじめだよなぁ。絶対。
聖は反応をするたびに感嘆の声(?)を漏らすので、どっちかっていうと純粋に興味があるみたいだ。
けどこんなもんに純粋になっても困る。


     

「ほ、ほんとにやめよう。今ならまだ間に合う」
「えー嫌です」
そんな普通に断るな。
なんだそのノリは。友達と喋ってるみたいなノリは。
お前が思っているほど軽くないんだ!
俺は今プライドとか威厳とか色々なくなるような、一緒に出ちゃうんだぞ!
「すべすべしてるー」
ちょwwおまwwww
頭駄目!
本当にやめて!
「うっ………」
「ッ!!?」
やっちまったよ。
父さん母さん。皆。ごめん。
けど、なんか。凄くすっきりしたよ。
「な、なんですか……これ。ねばねばしてるっていうか」
もうやめてー! もう俺のライフはとっくにゼロよ!
さっきは右手だったが今度は左手で触り始めた。
なんていうか、何勘違いしてるんだまだ俺のターンは終わってないぜ! って聞こえた気がした。
俺はもう、マジで半泣きだった。

       

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