Neetel Inside 文芸新都
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4の使い魔たち
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「あなた何なの?」

 頭痛がする。悠人は頭を振りながら言った。

「何って……、俺は生浦(いくうら)悠人」

 悠人は先日、八歳の誕生日を迎えて父親と母親と一緒のベットで
 川の字に寝ていたところまでは覚えていた。
 
 しかし、目を覚ますと先は透き通る蒼い空。
 そして悠人(ゆうと)の顔を食い入るように覗き込んでくる母でも父でもない少女だけがあった。

 どう考えても悠人より年下だった。

 白いマントに、何だかフリフリした服、
 ねずみ色のスカートを纏ってどう見てもピクニックや遠足の格好じゃない。

 興味津々と覗き込んでいるその顔はクラスの雪希ちゃんの何倍も可愛く見えた。

 白髪にくりくりした桜色の目は悠人の今まで見たことのない人間の種類だった。
 わずかに朱に染まる白い肌。

 人形のように可愛い外人の幼女さんである。

 彼女は何処から来たんだろう。
 近所どころか、生まれて初めて見た人種だと悠人は思った。

 視線を少女から外し、あたりを見回す。

 ごわごわした物騒な人達が悠人を物珍しそうに見ていた。


 

       

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