Neetel Inside 文芸新都
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4の使い魔たち
エレメンタル

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「ユウト、スーシィを見なかった?」
 ユウトは部屋で鍛錬をしていた。

「いや、見てないよ。最近は何だか忙しいみたいでさ」
 片手で逆立ちしているユウトにアリスは蹴りを入れる。
 すかさず宙返りで直立した。
「何すんだよ」
「大事な話しなんだからご主人様の話しはちゃんと立って聞いてほしいわ」

「だからって蹴ることないだろう……」
「いい? これをみて」
 ユウトの話しは無視で、アリスはポケットから紫色の石を取り出した。

「え? アリス、まさか」
「そうよ、あの時のエレメンタル。持って帰ってきたわ」

「なんということを……」
 エレメンタルに害はないだろうが、あまり得体の知れないものだけに所持しているというのは危険だ。何があってもおかしくない。
「無茶が過ぎるよ、アリス」

       

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