Neetel Inside ニートノベル
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土姫「トランにあるワールドバザールでアイテムを買いましょう」フレル「そうだな。武器や防具の類は必要ない」
「じゃあ、スキップするわね。テレポーテイション!」土姫達は、飛龍大国トラン・グルシアンのトラン領にあるワールドバザールに
ここから空中に舞い時間跳躍した。ワールドバザールと言えば、世界一の流通街で、金で買えるものは、すべて手に入る。

「着いたわ。後は私に任せて!まず会計所で購入リストを書いて、支払い。後は品物取引所で、受け取るだけ」
まず賢者の魔術書。そしてマナの木の実の蒸留酒。「フレル、何か要る」「錬金術に対抗するために最高万能薬が要る」
「そうだ!」二人が同時に言った。「召喚獣!」フレル「力じゃだめだ。天使系の一番値の張る奴」「じゃあ後は、エリクサーと
聖水2つずつね!これは会計所にあるわ」「どうするんだ」「まぜて飲むと、死んだ時、自己再生になるの」会計です。しめて…
「ハイ。トラップマン・ゼル・マルクのカードで」ありがとうございました!二人はエリクサーと聖水を混ぜて飲みほした。

品物が揃うまで時間があったので、街を散策する事にした。

通りをぬけて、公園の方へ足を進めている。暫くすると、ギターを抱える歌人と傍らに詩人と思しき黒衣の人が書を開いている。
ピィーンと空間が暗転する。闇の中に四人が存在する。歌人はギターを弾きながら歌いだす「俺は龍。龍と書いてロン。ロン・イージィー」
黒衣の人「私はラファー。ラファー・ベイズ。これは聖典」空間を中和する様に音楽が流れている。「俺達は父も母もいない。
俺達は分身体でしかない。戦うために生まれてきて存在する。今、この場所ですら、惑星に自由を奪われていると感じる。」
「私達四人は、惹かれあっている。元は火炎。元は壱。惑星が呼んでいる。融合と分裂。繰り返す。愛は太陽。夜は文明。
多くの生物は冬を越して、命を紡いでゆく」土姫「鏡の中に住む猛獣。私を創造した太狼。一匹君主。でも貴族出身の壱」
フレル「龍。お前の歌が聞きたい」ロン「俺の武器、ナイフで貴様に切りかかる」「左」「右」「防御した」「青い!
回転して旋回」「かすった。…この程度か」「猛毒」「ペインをウィークネス」「俺の毒に耐性が存在した?」「ボディブロウ」
「砕けない」「ウィークネスが通用しないのか…」「イーブン」「この空間か?」土姫「ロン・イージィー、何者なの?」
ラファー「この空間に支配されない、ゼル・マルク大帝国の皇女は二人存在する様ね」「正解。今、帝国では黒姫が動いてる」
ロン「まだ逢うには、早かったか。またな、ジュナ・バーニル・マルク」「誘惑の歌、聞かせてよ」「お前より百倍、好い女がいる」
「なにそれ?誰よ!」ラファー「私が女だとしたら?」「そんなこと!」ジャカジャーン。「終わりだ。土姫」「フレルまで、
なによ!」空間が元の公園に。ロン達が去っていく。ショックを隠しきれない土姫は唯、呆然と品物取引所へ向かい、夜魔殿にテレポーテイションした。
フレルはちょっと、顔が青白くなっていた。続く。

       

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