Neetel Inside ニートノベル
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リリアンの酒場。
そこには多くの冒険者が集う場所である。
故に各国の情勢等多くの情報が得られ尚且つ仲間を集めるときに最適な場所である。
しかしながら品の質についてはお世辞にも良いとはいえないだろう。
柄の悪いものも多いがとりあえず仲間ってのは必要だろう。そう考えてアレスはここに立ち寄ったのだった。
「あら、若いわね。何の御用かしら」
「王様から魔王倒せって言われて……とりあえず、強そうな人選んでください」
「魔王ねぇ。まぁ、どうでもいいいけど」
リリアンが一通り呼んでくれたが、大抵信じなられず笑い飛ばされるだけだった。
稀に信じてくれる人もいたが怯えるだけだった。
まぁ、当たり前といえば当たり前か。
仕方ないので出ようと腰をあげたとき誰かに肩を捕まれ無理やり座らされた。
「おい、魔王を倒す話って本当か?」
蒼い髪の若い男だった。主人公ヘアーだ。トゲトゲしてる。
「本当ですけど。仲間に入れろとかなら大歓迎ですよ」
「なら俺を入れな。職業は戦士。名前はジーンだ」
「よろしく。俺はアレス」
とりあえず、一人目ゲット。
「おい、その話俺も入れてくれよ」
金髪碧眼のイケメン男が話し掛けてきた。
「俺は盗賊。名前はエリック、よろしく。あ、魔王の持ってる財宝6割俺の物ってことでな」
「……よろしく」
6割って……まぁ、どうでもいいけどさ。
「それじゃあいこうか。ああ、でも男だけじゃ華がないなぁ……よし、俺に当てがあるついてきなゆーしゃ君」
なんとなく、エリックの性格がわかった気がする。
ジーンは多分戦闘馬鹿だろう。
なんか、顔的に。
「ところで聞くが魔王ってのは強いんだろう?」
やっぱり。

       

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