Neetel Inside ニートノベル
表紙

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王様が直々に見送ってくれた。
意外と律儀なのかもしれない。
「頑張ってくれ勇者よ。死なないようせいぜい生き延びるのだぞ」
「さり気に酷いですね」
さぁ旅立とうと歩いた瞬間くいっと誰かにすそを引っ張られた。
「いく」
妹だった。
この妹は魔法使いの姿だった。まさにだ。
ただ、あれだ帽子が大きすぎるな。
「駄目だ。危ないだろう」
「決めたこと」
こいつは決めたら絶対に何があっても必ず実行するのだ。
昔からそうだった。だから今回も多分絶対についてくるだろう。
「まぁ、いいか」
「ありがとう」
こいつは何故か知らんが国立の魔法学校を首席で卒業してたし。
才能があるんだろう。まぁ、努力していたのも知っているが。
「そんじゃ適当にやっつけて平和にしてきます」
俺達の物語が始まる。
つ(かもしれない)

       

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Neetsha