Neetel Inside ニートノベル
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あいうえお短編
う:宇宙デート

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~宇宙デート~


「週末どこ行きたい?」
「じゃあ・・・宇宙!!」
彼女の決定で僕らはプラネタリウムへ来た。
最近はカップル向けのプラネタリウムもできているらしいが、僕らが来たのは地元の小さなところだ。デートといえば、もっと洒落た所に行くとばかり思っていたので、むしろ安心した。
「リョウ君は星とかって、好き?」
「ま、まあ好きかな。」
「私もだーいすきっ!!」
ぶっちゃけ好きとか嫌いとか、それ以前に興味が無かったのだが、こんな無邪気に「大好き」というので僕も少しだけ好きになった。


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「そおいえば、初めてのデートも宇宙だったね」
「へ?」
「もお!男の人ってそういうとこ鈍感よね!」
「はあ・・・? それよりもチヒロ、大事な話があるんだ。」

月面で僕は彼女に指輪をはめた。
彼女の瞳は、ここから見えるどの星よりも輝いている。そう思ったのは初めてでない気がした。

       

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