Neetel Inside 文芸新都
表紙

自説自論
エヴァのストーリー上の欠点について

見開き   最大化      

 つい先日、TVシリーズのエヴァンゲリオンを最終話まで見たんだけどさ。件の25,6話に関しては内面世界の描写なので確かに分かり辛かったけど、劇場版「シト新生/まごころを君」にを見ることで大体の補足は出来たんだよ。だけど、その中でどうしても見逃せないストーリー上の欠点を発見したんだよね。
 まず、この物語のラストでは葛城三佐をはじめとする作戦本部が必死で食い止めようとしたサードインパクトの発生が現実のものとなってしまうわけだけど、これってどうなのよ。子安とマヤちゃんじゃないもう一人のオペレーターとか浮かばれないよね。ホラ、あの画面から見て右を向いて叫ぶシーンが劇中で十回くらい使い回されてる子。あ、思い出した。日向くんか。
 まあ、日向君は劇場版でミサトに補完された訳だから多少は救われてるかもしれないけど、肝心のミサトはシンジ君に想いを託した後、戦自に食らった傷によって死亡するわけだよね。そして結局サードインパクトは起こるわけだし、コレって無駄死にとかいう奴じゃないのかな。あと、ゲンドウとかリツコとか二人とも最後結局裏切られて終わってるし。トウジとかケンスケとか三号機の事故以来一回も出てきてないまま補完されちゃったわけで、サブの浮かばれなさが本当目立つよねこの作品。
 それで、一番重要な主役の各パイロット達だけどさ。アスカとかもいう悲惨の一言だよね。ていうかちょっとわき道にそれるけどアスカってゲンドウに一回もアスカって呼ばれたことないんだよ。ほら、レイとかシンジ君は結構会話するシーンあるじゃん。でもアスカに至ってはゼロ。二号機という呼ばれ方しかしてないんだよね。まあ、ゲンドウが「アスカは初号機のバックアップに回れ」とか言ってたら何か違和感あるけどさ。で、レイはリリスの分身だから置いといて、シンジ君のことなんだけどね。スタッフは一応「最後で人と向き合ったから成長してるんです」とかコメントしてるわけだけど、でも、本当にそうかな。だってシンちゃんは最後の最後で他人と向き合おうとはするけど、結局他人として現れたアスカの首を絞めて拒絶しちゃってるわけだしさ。これを成長っていうのはどうかな。まあ、アスカはアスカで素直になれてないんだけさ。シンジ君のヘタレぶりはそれに輪をかけてないよね。だってこれトウジが揶揄してた夫婦漫才の究極版なわけじゃない。サードインパクト起こっても夫婦漫才してるって成長したっていえるのかな。あ、もうなんか面倒くさくなってきたからいいや。とにかく成長もしない救いのない話は描くのやめて欲しいよねって言いたいだけだからさ。長くてごめんね。

       

表紙

新都社の評論家達 先生に励ましのお便りを送ろう!!

〒みんなの感想を読む

Tweet

Neetsha