「ふっ……今日もエレガントに勝利したぜ」
さてと、千華はどこだ?
どうやら千華は俺がゲームに熱中している間にふらふらとどっかに彷徨ってしまったらしい。
全く。迷子なんて情けない。いくつになったと思ってるんだあいつは。
「おーい千華ー……?」
隅のほうで千華が3人のDQNに囲まれていた。
これは、どうする?
助けなきゃなんだけど恐くて出来ねぇ。
うわわ。でもやっぱり助けに行かなきゃ……ても恐い。
「可愛いね君。名前なんていうの?」
「ねぇねぇ俺たちと楽しいことしようぜ」
「大丈夫だって俺たち全然怪しいやつらじゃねぇよ!」
「………」
俺が迷っている間に状況は深刻になるばかり。
というか、怪しいだろお前ら。
「…………」
「黙ってないでなんかいえよ」
「おいおい、怒んなよ。ごめんねーこいつ馬鹿だから」
「とりあえずホテル行こうぜホテル」
うわぁあああ。
どうすればいいんだよ……。
「………うるさいな………」
俺がいざ鎌倉しようとしたときちかがぼそっと一言喋った。
ってお前、それはやばいww
「あ? なんだてめぇ! 黙って俺らについてくればいいんだよ゛っ!?」
あ、一人崩れ落ちた。
なんでだろうと思ったら千華が思いっきり股蹴ってた……。
「おい! 拓!」
拓君沈没。
多分粉砕されたのではないだろうか。思わずきゅってなった。
「変態………死ねばいいのに」
これまたぼそっと喋って。あ、二発目ハイキックが決まった。
崩れ落ちる二人目。
「うはっパンツ見えた!」
なんていってる三人目。
どうみてもやられる役です本当にありがとうございました。
最後は背負い投げで終了。
でもちょと嬉しそうだった。
「優君……?」
「あ、あははは。帰ろうか」
「うん」
最後千華が三人目の股を踏み潰していたのを優はしらない……。