Neetel Inside 文芸新都
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俺は小鳥の囀りで起きるという人生初の体験をした。
いや、いい目覚めだ。
そういえば変な夢を見たな。
「夢オチとかヒドスww」
さっそく俺はVipへと接続した。
とりあえずスレを立てておいた。
「神様と名乗る謎のもさ子が黒猫になったんだけどwww」
とりあえず反応はいまいちだった。
当たりまえっちゃぁ当たり前だよ。
「兄さんおはようございます」
妹が一階から俺の部屋に挨拶しに来た。
うぜぇ。けど朝飯の匂いがするので許す。
「おう、おはよ……」
おれは振り向いて返事の途中でとまった。
「どうしました兄さん」
なぜなら妹が大事そうに黒猫を抱えていたからだ。
な、まさか……。
「ああ、さっき台所で見つけたんです。可愛いでしょう。飼ってもいいですよね?」
ま、まさかな。
「あ、ああ……」
俺が返事をすると妹は嬉しそうに黒猫に頬擦りした。
気にし過ぎだおれ。あれは夢さ。そうさ夢さ。
気分転換でもするために朝食を食べ様。
朝食を食べに行こうと立ち上がった俺に向って黒猫がみゃあと鳴いた。
それも憎たらしい微笑で。

       

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