Neetel Inside 文芸新都
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「ぽっぽっぽっぽっぽっぽっぽっー♪ ぽっーぽっぽっぽっぽっぽっぽっぽっぽぽっぽっー♪」
ぎろっぽんなんですね。
センス絶対変だよ。こんなん大音量で聞くなよ。
「いいよね。先輩」
「いやぁ……歌下手糞じゃね?」
妹は、従妹に会いに来たみたいなのだが、部屋まで何故ついてきたんだろうか。
やっぱり妹もわからないんだろうか。妹ざまぁww。
ちなみに千華はずっと俯いてる。怖い。
「おい、お前従妹に会いに着たんじゃないのかよww」
「そうですね。って兄さん何故笑ってるんですか」
何故笑ってるってお前。
ワロスwww。
「紗那姉さん。聖ちゃんはいますか?」
「あー……聖は今いるかなぁ? わかんない」
「そう」
そうって……何しにきたんだこいつ。
千華は千華でずっと黙ったままだし。
俺が振り向くとちょと顔上げるけど。3cmくらいね。
「大声で呼べば来るかもよ」
「じゃあそうしてみます」
それは迷惑だろ。
こいつら何? 馬鹿なの?
「聖ちゃーん!!!」
叫んだよこいつ。
紗那も紗那で笑ってるし。
クスクスクスって笑ってる。
俺の周りは変なやつしかいない気がするんだけど。
いや、でもあいつに比べればマシかな。
「誰か私の事呼んだ?」
聖がメガネかけた男に抱きつきながらやって来た。
よく聞こえたもんだ。
というかその男の周りに数人の女子がいる。
可愛い男子もいる。いや、俺はショタじゃないから安心しろ。
「聖ちゃん。その人誰?」
めがねを指差して聞くな妹。
まったく。本当に教養がない。
「ん? ああ、理さんだよ」

       

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