「おにーさん、良いバイトあるんだけどやってみない?」
学校からの帰路、近道するのに歓楽街を通らなければならないのだが。
古びた焼き鳥屋の脇からこっちへコイコイと平手が踊った。
なんともまぁ胡散臭い物言いだなと思いつつも、
声をかけられた僕はそれが女の子の声だったのでちょっと下心をのぞかせて、
でもってヒョイと声のした方を覗き込んだのが不味かった。
僕は突然首根っこを掴まれてそのまま暗転した。
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