もう立ち上がれないかも知れない、という絶望感と共に俺はふらふらとコンビニに向かう。
向井、いい娘なのにどうして俺なんかにそんなにご執心なんだ。
nice boat endの冗談もあながち冗談になりそうにないって話だ。
かなり遅めの夕食を買い、コンビニを出たところでふと昨日までの出来事を自分流に回想してみた。
とても眩しい思い出だ。だが、明日からはまた一人だ。
そんな事を考えながらバイクまで戻ろうとしたところで、異常にかわいい子が俺に話しかけてきた。
言っておくぞ、これは俺の妄想ではない。
>>何ぃぃぃぃぃいいいい?てめー凹お前wwww明日市ねwww
>>以下同文www
「お腹すいたんですか?もし良かったら一緒にご飯などどうです?」
ああ勿論OKだ。俺は二つ返事で彼女に歩み寄る。
俺
「コンビニで弁当買ったんやけど、これでよければ」
と言いながら俺はコンビニに戻り、シーフードヌードルを追加購入し、お湯を入れてその子の元に戻る。
3分間待ってる間、色々と俺はその子に話しかけた。今日の俺は失意のせいか饒舌だ。
その子は一見毛深いが、なぜか癒される空気を俺に与えてくれた。
俺も話しながらずっとその子の頭を撫でたり、首に手を回したりして愛撫を繰り返した。
すると「にゃう」という萌え言葉を発してきて、俺はもう感極まってしまった。
>>にゃうwwwww猫ww
>>てめぇwwwwやっぱ市なないでwwwww
>>以下同文ww
>>お前モテモテだなwww
>>現www実www逃ww避www
たかだかネコ科ネコ目ごときに心奪われたとお思いだろうが、今の俺の心の隙間は、この子が入り込むには必要にして十分だった。
俺
「お前も一人なんだな・・・・俺もだぞ」
二人で話しているうちに自分という人間がつくづく嫌になってくる。
いっそ猫に生まれていたなら、俺もこいつと・・・・いや、お前と・・・・
そんな異種交配なんざなんのそのという気持ちになり、その猫を優しく抱き上げた。
俺の左手が柔毛に包まれたふくよかな二つの球体に優しく触れた。
>>ゴールデンボールwwww
-会社でお姉さんと仲良くなったのに凹られた-
「三行ルール案可決 そして芽吹く悪意」