翌日、仕事しながら住人様がたのレスに耳を傾ける。
俺が鉄火狙いで行くことに関してはまったくもって満場一致で茨の道だという意見であった。しかしながらそれをどう打開するかについての方法について、様々な側面から分析が行われ、発言は行われていく。
長文レスは当然多いが、少しずつだが皆の言いたいことも分かるようになってきた。俺も成長しているということか。
そしておまいら仕事しろよ。
>>凹こそ仕事汁
>>向井が結局のところ釘を刺してきたわけだが
>>俺には向井の気持ちはよく分かる
>>自分の告白無視して他の女(よりによってアネキ分の鉄火)と会ってた
>>↑見事な三行レス。
>>凹よ
>>これこそがお前の罪だ。
>>しかも(鉄火本人が)まんざらでない
>>自分は後回し
>>先送り、よくない
>>いじめ、かっこわるい
>>凹、いいやつ
>>オレサマ、オマエ、マルカジリ!!
メガテン風の三行レス、カタコト風三行レス、真面目な三行レス
様々な三行レスが俺のことを思って短く、的確な感想を述べてくれる。
そんなこんなで仕事と2chを両立させた後の昼休みに鉄火からメールが届く
「今日外で二人で会えないか?」とだけ書かれたメール
あわてていても仕方が無いのであわてて住人に話す。
>>まじめな話ならいかねばなるまいよ。
>>ふざけた話でも行くけどな。
>>とりあえず話を聞いて手に負えないようなら
>>答えを保留してココに帰って来い。
よし行こう、俺には八百万の住人様がついてるんだ。
定時を迎え俺の鼓動は秒速八千回転
雑念を振り払うために一度帰宅し、しっかり握ってから出発だ。
どのみち周回遅れで始まった俺の人生、負けても悔いは無いさ。
おまいさまがたの意見さえあればまだまだ追いつける。
>>ちょっ何言ってっか分かんないw
>>変なテンションに吹いたwww
>>鉄火『凹、なんか匂うんだけど』
>>は、、、八百万
>>↑やおよろず
>>なんかとある町工場のお話なのにさww
>>どっかの学校の青春ストーリーみたいだなww
帰り支度を整えた俺は足早に会社を出たあと
いそいそと車に乗り込み、アクセルを踏み込んだ。