Neetel Inside 文芸新都
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鉄火が結んでいた髪を解き、筋肉質な腕で缶ジュースを飲む姿に
俺はまたも腰を引かざるを得なくなる。
だがこんな事で怯んでどうする俺。
今やるべきことは俺の原動力である住人にアドバイスを貰うことだ。

>お姉さまが事務所でよかったら少し話そうよ、と言ってきたぞ
>きくべきことあるかな、地雷は踏みたくないので教えてくれないか?

このような文章を書き、神速で投下、我ながらナイスタイピング
住人のアドバイスを待つ間、鉄火との「ウィット(笑)に富んだ会話」などを楽しむ余裕は無かった。
アドバイスが来るまで俺が考えていたのは、
「話すネタを住人に貰うまでに紅茶を飲みほしてしまうんじゃないのか」ということだった。

俺の対人スキルの無さはもはや神から与えられたギフト
「無い」のに「ギフト」

俺の思考がそんな事を紡ぎだしている間も、彼女は世間話に花を咲かせている。
当然俺は聞いていなかった、いや、
聞く余裕が無かったので花が咲いていたのかどうかは疑問だが。
そうこうしているうちにリロードしてみると住人からのレスが


>>スリーサイズだな

>>子供は何人ほしいか?
>>あと、ヌルポインターって知ってる?って聞いてwwwwww

駄目だこいつら・・・・早く何とかしないと・・

だがここはヌクモリティ溢れるパー速VIP
そのうち俺が「なるほど」と思えるようなタイムリーな意見も見え始める。

>>好きな音楽食べ物住んでる所

>>あと男の好み

>>いきなしスリーサイズは絶対に聞くなよな

>>おまいがききたいことをきけばいい

>>好きな食べ物なんかきいておくと食事誘いやすくなるかもな

>>TIGとの関係は何なの?
>>俺、TIGと姉さんが一緒にいるのとか嫌なんだけど
>>とか言っとけ

オーケーだ、これだけの材料が揃えば俺も流石に話術の天才になれる。
視界良好、進路、オールグリーン
目標を駆逐する!




       

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