Neetel Inside 文芸新都
表紙

見開き   最大化      

 377 名前:1 ◆oyDR7bB8tg投稿日:2008/02/07(木) 21:39:44.96 ID:MsPoIESO
  らん、らんらららんらんらん
らん、らんらららん
らんらん、らんらららんらんらん、らららららんらんらーん
orz

住人がこの書き込みだけで理解してくれたのは幸いだった。
つい今まで繰り広げられていたレジ前の攻防の詳細を携帯で書き連ねるには、今の俺はあまりにダメージを受けすぎている。
ありがとう住人さまがた。


>>よ!ハートブレイカーwwwwww

>>ワッキーが…

>>なんという壊れ方をするんだwwwwwwwwww

>>ぎょぎょぎょ玉砕か~?

>>レス更新して不覚にもフイタ

>>これはwwwwwwwwww

>>スレ住人の期待にたがわず、鉄火姉√が着々と進行しているようだww
>>ハイ、枝√ひとつ消えたー!

>>住人の全員が無理だと思ったに違いない

>>俺はほんのちょっとだけ期待してた
>>ほんとにちょっと

>>ナウシカ?

>>予想通りすぐるwwwwwwww
>>あんまり落ち込むなよwwwwww


そう、そうやってもっと草を生やしてくれ。そうされると何故か救われる気分だよ。
住人に笑ってもらえたら、俺が恋に破れたのもそんなに悲惨にならない気がするから。
少し平静を取り戻した俺は車を走らせ自宅へ向かう。
自宅に到着した俺は、部屋の電気も点けずにすぐさまPCを立ち上げ、住人との会話でこのささくれた気持ちを落ち着けようとし、ギコナビを起動しその後のレスをチェックする。


>>まぁ、予想通りというか、何というか・・・

>>そう、おまいは今まさに雨に濡れた子犬となったのだwwwwwwww
>>鉄火姉から暖かいご飯でも食べに来る?と返信来たら逝って来いwwwwwwwwwww

>>鉄火が
>>「ざまみろ(笑)私のところに来ていればもっと相談にのってやったのに、先走りやがって。今からでもご飯食べにくるか?あったかいスープ作ってやるよ」
>>みたいな展開を妄想してもうやばい勝手にRomanticが止まらなくなってきた

そこで鉄火から俺の心を察知したのかメールが入る

鉄火メール
「パンク直ったか?」



独りにしてくれ・・・・・・・・



>>m9(^Д^)
>>さ、遠慮なく鬱憤をこのスレで晴らしていこうや
>>個人情報以外ならなんでも書き込め、ここはお前のためのスレだ

>>鉄火姉に「ふられたよ」メールだ
>>気持ちは察するが、とりあえず姉さんに返事だ。スルーは良くないにょろ。

>>食べ物を粗末にしちゃいかん。
>>メール返信しようぜ。

>>そうだメールだ ドラえも~んみたいな

>>鉄火姐、すげー良いタイミングでメールくれてる事に気付け

>>鉄火姉にメールしろって
>>そして会ってこい
>>展開次第じゃもふもふまでいけるぞ 絶対
>>1は鈍感すぐる

>>1人でふてくされたって好転はしないからな

おまいさまがたはどうやっても俺を色恋沙汰に引き込みたいってえんだね・・・・
今日振られたばっかの俺がどんな顔して鉄火と会えばいいっていうのか。
とはいえ、折角俺に優しくしてくれている女性に邪険にするのも豪儀な話だ。
鉄火に何らかのメールを送らなければ、と・・・・・ン・・・?なんだ・・・・?

真っ暗な俺の部屋のカーテンに、外側から丸い光が当たっているのが見える。
その丸い光は俺の部屋の窓にクルクルと円を描いたり、縦に横にゆっくり動いたりしている。
おそらく懐中電灯の光だろう。

少し驚きはしたものの、誰かが悪戯しているんだろうと思い、スレにその報告をした直後、
鉄火からのメールが大音量で鳴り響き、今度は本当に驚いてしまう。


鉄火メール
「今家に居るのかー?寒いよ~」

バクンッ・・・・俺の心臓が締め付けられるような感覚に襲われ一瞬混乱したが、俺は立ち上がり部屋の窓に向かい、ばっとカーテンを開け、外を確認した。
外は未だに小雨が降っている。俺が視線を下にやると、路地沿いの街灯の下に一台のオフロードバイクが見える。更にその傍には俺の良く知る人物が。

鉄火だ

俺の姿を確認した彼女は寒そうにポケットから手を出し、
彼女はいつものごとく掌ををヒラヒラさせ、俺に愛嬌を振りまいている。

寒そうな彼女の姿を見た俺は、急いでタオルを持ち、玄関へと走っていった。


       

表紙
Tweet

Neetsha