Neetel Inside 文芸新都
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 さて、次は鉄火だな。俺はもう迷わないぜ(道に)
出発して一つ目の信号に捕まり、軽く息を吐く。非常に疲れたよパトラッシュ
そう思いながらも本日の功労賞受賞者である鉄火の顔を覗き込もうとしたところ
彼女の顔が運転席と助手席の間にまで起きてきており、俺は驚きに首を反らせた。


「うわ、ごめん」

鉄火
「いひ、起きたぞ。運転おつ。」

信号を見るとまだ赤なので、もう一度彼女の方を見ようと後ろを振り返った。
目の前にはタートルネック越しの鉄火のチョモランマが迫ってきていた。

なぜ、このようなところに鉄火の胸が・・・
どうやら鉄火は助手席に来ようとしているようだ。彼女の長い左足が前シートの間から伸びて来ている事に俺は気付いていなかった。
だが、彼女の右足が前シートまで持ってこれないのか、あたふたしている。
自然、彼女のチョモランマは俺の目の前でほるほると弾むという寸法だ。
駄目だ、記憶が新鮮なうちに握りたい
しかし出来ない、なぜなら俺は良識ある男だからだ。


>>良識ある男は女の子との買い物中に便所で握らねぇよwwwwww

>>握ってことがばれてたらワロスwwwwwwwwwwww

助手席にようやく座った鉄火は俺に話しかける

鉄火
「>>1、ホント馬鹿だねー」


「なんだと、いや、なんですと」

鉄火
「なんであんなことまで話しちゃうの、馬鹿だねー」


「あああ、向井ですよねー、やっぱまずかった?」

鉄火
「馬鹿だよ、馬鹿、せっかく向井があんたのことよく知りたいってから
 お 膳 立 て し て や っ て ん の に 」


あああああああれれっれれれれ?はい?


>>いっぺん死んで女をベンキョウしてこいwwwwwwww

>>薄々感付いていたが…まさかの向井フラグ

>>なんか鉄火姉さんも>>1に少し気があるようにも見えるが・・

彼女の補足説明はこうだ

・向井は俺が気になるらしいけどあまりに無愛想で面白みがなさそう
・鉄火はktkr!社内恋愛フラグ!てなことで持ち前の手腕を発揮して一気にセッティング
・勿論リサーチという意味で俺の家に来た、やさしくしたのもそのため
・俺のビニ子失恋話を向井にあらかじめ話していたのも、もし好きな人いるか、
 とカマかけてみて
 居るよ→つまり俺の眼中に向井は居ない、向井残念だけど>>1はあきらめなよ
 居ねーよ→隠してるよ!!つまり向井√意識してんじゃね?いけんじゃね?
 という事

俺はそこで向井&鉄火のレズビアンワールドについて説明したが速攻で却下された。

鉄火
「向井は>>1のことが好きになりそうなのかも知れないのに
 あたしがあんたの家に行ってたらどんな気分なのよ?」


「鉄火羨ましいとかでしょ」

鉄火
「近いけど・・んーーーーーー・・・ちょっと違うよ>>1
 あんたやっぱり馬鹿正直ってか・・・・
 KYってか・・・嫌いじゃないけどねwwww馬鹿だねww
 せっかく「居ない」で向井盛り上がってたかもしれないのに
 私と遊んでたなんて聞いたら恋には発展しないっしょお」

俺はそこでようやく落ち込んだ。
いやおちこんだとかそういうレベルではなく、おちんこでる程の落ち込みよう
VIPPER期待を裏切ることなく期待を裏切ったという点でだけ俺はGJなのか。


>>戦況は悪化しておる……
>>戦況は……悪化しておる……

>>まあとりあえず>>1の今日のズリネタは
>>網膜に焼き付けた鉄火姉のオパーイしかないなwwwwww

>>向井フラグの芽が見えたんだから、
>>結果オーライかどうかはこれからの>>1次第かね?

>>向井は、まぁ仲良くなれば付き合えるだろうな。
>>でも、鉄火とも付き合えるんじゃないかと俺は思った。大変だろうけど
>>とりあえず>>1ざまぁぁぁああぁあwwwwwwwwm9(^д^)

>>なぜかだんだん>>1に殺意が・・・・

>>鉄火姉√と向井√の分岐だな
>>ところでこのエロゲどこで買えるの?

>>ここは玉砕覚悟で最難関の鉄火ルートに進んで欲しいところだが

>>でも鉄火、事前に言ってくれてもいいような

>>事前に言わない→向井、>>1に興味無くなる→鉄火「じゃあ、私が頂いちゃう><」
>>全ては鉄火のいんry

>>言えばgdgd
>>言わなきゃフラグボキボキ
>>どっちにしても駄目かww

>>鉄火姉の好きな人「今はどうこうできる人じゃない、難しいよ」
>>ってのに>>1がよく当てはまる件について
>>家に行った事を必死に向井のためと言うのが言い訳にしか見えない件について
>>鉄火姉が痴漢男の関西にしか見えない件について

>>>>1、リアルもここでも滑りまくりワロスwwwwwwwwwwww

>>鉄火姉さんはもしかして、向井が>>1の事が気になるって聞いたせいで
>>>>1から身をひいちゃった可能性もあるな。姉御肌なだけに

話しているうち車はに鉄火の家に到着
車を降りて見送ろうとしたが彼女の猛攻は止まらない


鉄火
「アンタが駐車場近くのトイレ行ってる間、向井が
 『あれはKYすぎるよ姉ちゃん』っていってたよ
 そこまで言わせるかww」


「いやー、そのー
そんな感じで家の前でしばらく話してたらなぜか」

鉄火
「寒いしあがってきなよ、説教してやるから」


あがってきなよ
あ が っ て き な よ 
あ  が  っ  て  き  な  よ 

俺の耳の奥で彼女の声がリフレインする
更に鉄火が続ける

鉄火
「お茶くらい出すからww泣いて帰れwwwww」

高鳴る心臓の音が彼女に聞こえるんじゃないか、と思うほど俺は動揺した。
だがしかし、いくら童貞とはいえ、未婚女性の家にいきなり侵入するってのはやはり良心が咎めると言うもの、俺は丁重にその申し出を断る。



「いや、今日は疲れてるから帰るわ」

鉄火
「そう?じゃあ私家入るよん、寒いから」


「うん・・・」

鉄火は紙袋を探りながら俺の方に歩み寄ってくる。
彼女はビニール袋に入れられたチノパンを俺に手渡し、笑いかけてきた。
あれまー、高そうなデザイン

鉄火
「今日は半分無理やりで悪かったwwこれお礼だよ、ラッピングは要らないっしょ
 大事に履きなよ、そのためにサイズ見たんだから」


「ありがとーめッちゃ嬉しい」

鉄火
「いひひ・・ふふーん」


「ん?」

鉄火
「ほんと面白いわアンタwwこれぞ予想外ですww」

歯を見せて俺に笑いかける鉄火
俺も引きつった笑いで彼女に応える。


「じゃあ、今日は楽しかったわ、勉強になりました」

鉄火
「うーん、まあ次があればww
 もう次からは二人で会わないほうがいいかもだねー」


「(ΩΩΩ<ナ、ナンダッテー)そーやねー」

鉄火
「じゃあまたねーチノパン仕事で履くなよー、
 向井には好きな人に渡すって言ってんだからさ」


「それ、俺?」

鉄火
「どういううぬぼれ?」


「うえへへへへへ、じゃあまた。」

鉄火
「はいーきをつけてー」

最後の会話がジョークと探りを入り混じらせた言葉だったのは個人的にはGJだった。
手をいつものごとくヒラヒラさせて俺を見送る彼女の顔は、説教しようとしていたのが嘘のような笑顔だった。
俺は正直楽しかった。こういうのは悪くない。失言さえなければ。
こっち側の世界って眩しいけど、居心地は良いものなのかもしれない。
そういう気持ちになりながら俺はアクセルを踏み、車を出発させた。






       

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Neetsha