Neetel Inside 文芸新都
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 ナベパーティ当日、我らがGNドライブ(住人さまがた)のレスに反応する間も無いまま、所用で病院に寄り、その足で現地集合のスーパーに俺は立ち寄った。
スーパー入り口にて鉄火と向井が待っているのを確認し、何とも、住人さまがたにも理解し難いに違いない安心感を得、俺は胸を撫で下ろす。
鉄火は俺を見つけるなり向井より一歩前に歩み出て、正面に居る俺に向かって横目を使い、その後さりげなく口にチャックのジェスチャーを俺に向かって表現した。
なるほどね、昨日の事は胸にしまっておけということか。
何ともいえない寂しさと二人だけの秘密を持ってしまった何とも表現し難い充足感が俺を支配した。

スーパーの中では、買い物をしながら女性特有の「ここはお前の日記帳じゃねねえんだ、チラシの裏にでも書いてろ」的な会話が繰り広げられている。
二人の後ろに尾いていきながら、俺は白けた表情で「おこめ券」の旗に欲情していた。
買い物終了後、鉄火の家に向かい、到着後すぐにナベの支度が開始された。
キッチンに並ぶ二つのそれぞれ異彩を放つエロい尻。
どちらにしようかな、という歌でも歌いたい気分だ。

>>なめとんのか貴様はwwwww

支度は整い、いよいよナベが開始されようとしていた。
鉄火は昨日の事などすっかり忘れてしまったわ、とばかりに向井との会話に華を咲かせている。
たまに俺を見る表情が心なしか冷たくも感じる。あくまで昨日のことは忘れてしまえ、という釘でも刺しているのだろうか。

>>そりゃそうだろwwwそこでぶっちゃけるのはお前くらいだ

食材に火が通り、さて食べようかという段になり、向井が突然下を向き、何か言いたげにちらちらと鉄火のほうに目配せをしている。
鉄火はなぁに?と優しい声で向井に話しかける。
向井は少し言いにくそうに困った顔を苦々しい顔を繰り返した後、口を開いた。

向井
「おっ、女の子が男の子の家に夜に遊びに行くって男側からしたら、
 どういう感じなん?ぜ、全部OKってなるん?」

やっと言えた、という顔をして下を恥ずかしそうに見たまま小さい声でいただきます、と言い、彼女のみ鍋に箸をつけ始めた。
俺は硬直してしまった。彼女が俺の家に泊まるつもりで来たことを今、ここで、言いますか。死にたい。

>>向井スッゲェwwwwwwwwww

>>策士向井wwwwww

>>む、向井あざといな。
>>てか、これは無策でいった凹ではなんともならない展開。
>>いきなりお泊まりカードをきられたか

>>しかも向井からは一言も泊まったとはいってないあたりがエグイ。

>>相対的に鉄火の不器用さと直球さが凄くまぶしく感じる
>>向井えげつねぇwwwwwwwwwwww

>>だが表情を察するに彼女も心苦しいのと恥ずかしいので胸一杯なんだな

う、動けない。俺の両側では二人の女性が鍋をつつき始めている。
かたや、真っ赤な顔で下を向いたまま。
かたや、真っ赤な顔で横目で俺をジト見したまま。
今回ばかりは思う。ここに、相棒とも言うべき男友達が俺に居たならと。

向井の攻撃と防御を兼ね備えた天地魔闘の構えが、俺を切り裂く。
そもそも住人さまがたとの何のブリーフィングも無しに、紙装備にボーンククリでリオレイアに挑んだも同然な俺が全く迂闊だった訳だが。
向井と鉄火はそれからしばらく無言でもくもくと鍋をつついていたが

鉄火
「それってありなんじゃない?普通の男ならHまでいくでしょ?」

てっかのこうげき

ぼこは3のダメージ

ぼこHP3/6 MP6000/6000 LV2


>>HP低すぎだろwww

>>その前にMPのみ高すぎww魔法使い通り越して大魔道www

>>まてまてwwその前に未使用のMPってwwww

>>「凹手出してないのかよ、ヘタレだな」って言いたいんかね

>>これは地獄鍋wwwwwwwwww


俺の所見では、向井といけないことをいたしてしまった鬼畜男、それが凹
という印象を鉄火は抱いているようだ。

向井
「そ、そうやんね、そうやんねーーーーーー(笑)」

鉄火
「そりゃそうじゃんかw普通の男なら、いや私が男なら向井食っちゃうよ」

>>おwさすが鉄火、収拾つけようとしてきたな

>>まてまて凹と俺以外の住人よ
>>この娘二人、何気にすっげえやりとりしてないか?
>>以下俺の勝手な想像な
>>向井「イェス!これでお姉ちゃんに釘刺せた!」
>>鉄火(心の声)『んーーー・・・じゃあこれで』
>>鉄火「そりゃ行くよ、普通の男なら向井食っちゃうよ」
>>向井(心の声)『えっ・・私食べられてない』
>>鉄火(心の声)『凹が手出してなければチェックメイト』
>>な?怖くねえ?

>>・・・・・怖すぎ

>>とにかく手を出してない凹はこのあとどう出たのかww

結局その後、俺は貝のように押し黙り、食べた食材もクタクタの白菜一枚と鶏肉一欠けらのみ。
明らかに動揺を隠し切れなかったのだが、もはや俺にはどうすることも出来なかった。
まさか向井が先日家に来たことを、今、ここで、鉄火に打ち明けるとは。
女って本当に・・・・何を考えているのか。
ああ・・・握りたい

>>お前が何を考えているんだwwwww握るなwww


       

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Neetsha