Neetel Inside ニートノベル
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突然ですが、世界を救って下さい。
その血、誰の血、気になる血-06

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 ことほどさように。
 我ながら「ヘタレ」を地で行っている僕ではあるものの。
 この世の物語と呼べるすべてのものに於いて例外無く少数で編成される「主役」に、誰が血迷ったか、僕は今回の物語で抜擢された。
 ちなみに聞き様によってはネタバレ的要素を含んでしまうのかもしれないのだが、例の「もう二度と会う事は無いだろう」というハユマの言葉は、実際に現実のものとなり、僕とハユマが接触したのは、後にも先にもこれ一度きりだ。
 しかし、ハユマもまた、「主役」の一人である。
 つまり、誰が何と言おうとも。
 例え僕に全く見せ場が無く、やった事と言えば、下敷きにされ、腰を抜かし、妙な暗示をかけられ、気が付けばすべてが終わっていたという、村人Aでももう少し報われる場がありそうな憂き目にあったこの場面は。

「起」以外の何物でもない。

       

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Neetsha