Neetel Inside ニートノベル
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 左足の小指の爪の先端を切り離し終えて、起きていても特に何があるわけでもないしそろそろ寝ようかと思ったときに携帯が鳴った。
「新年あけましておめでとうございますm(_ _)m来年は社会に出る人、進学する人などいると思いますが、お互いいろいろとがんばりましょう↑↑↑」
というメールが、私の知らないアドレスと共に一斉送信されて、ペプシマンのボトルキャップみたいに私の元に届いていた。
私は「明けましておめでとう!今年も頑張ろう!」と苦労しながら打って、送信ボタンを押して、メールが送られたことを確認してから携帯の電源を切って、電気を消してベッドに入った。

 今でも私は時々、シャチとして数式を解いたり、黒豹として本棚を整理したりすることがある。
そして私は今、好きな時に一瞬で眠りにつく能力の為ならどれだけ代価を支払えるか、を考えながら眠気を待っている。

       

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Neetsha