Neetel Inside ニートノベル
表紙

自分流自己満足短編集
D&Dシナリオ2『剣と魔法は忘れろ』

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1
ジキーマの町が救われたという事で歓迎を受けていた貴方達だったが、こともあろうか貴方達は町人の善意に漬け込み、寄生虫の如く町に滞在していた。まったくもって迷惑な話である。食堂へ行けば無銭飲食は当たり前。お茶漬けを出されても平気でおかわり三杯頼む勢いだ。宿屋に飽きた貴方達は民宿でもなんでもない一般人の家にアポ無しで泊めてもらう等、『町を救った勇者』の肩書きを私利私欲の思いつくままに使っていた。そんなイカした勇者達の前に申し訳なさそうにある町人は言った。

「勇者さん達はいつまでこの町にいるつもりですかい?」

その問いに対して貴方達は「この町がまた意地汚いゴブリン共に狙われるかもしれないから」と言って話をはぐらかすばかりだった。


2へ




そんなある日の事である
町の若者が血相を変えて町長の住んでいる家へと駆けて来た。

「町長、大変ですぜ! この町からすぐ西にあるトーサ山にとんでもない化物が現れたって話が!」

町長は黙って頷く。そして皺で刻まれた目頭をひどく歪めながら言った。

「長年恐れていたが、ついに竜が目覚めたか。困った事になったのう」
「目覚めた・・・って、一体どいうことですか!?」

今だ興が冷めない若者は町長にそう聞いた。さぁ、設定語りが始まるよ!

「わしがまだ幼い頃の話じゃ。この前のゴブリンの襲撃の様にある怪物たちがこの付近の集落全てに壊滅的な被害をもたらしたのじゃ。竜のような外見だったがらしいのじゃが、とても生物とは言えない様な硬い外甲を持っていたのじゃ。ドワーフに伝わるミスリル鋼で作った剣でも傷をつけることは愚か、その剣自体が折れてしまうほどの強靭な鱗をもっていたらしい。そこでここらの集落に当時いた4人のウィザードが強力な拘束術と鎮静術を使って事を収めたのじゃ」
「そ、そんなヤバい奴が!? じゃあ早くその4人に―」

老人は静かに首を横に振った。

「もういないじゃよ。奴を拘束する際に、身を削って魔法を唱えていたらしく、事の後の三日以内に皆死んでしまったのじゃ」
「それじゃ、どうしろっていうんだよ! 町が襲撃されるのを指咥えて黙って見てろっていうのか!?」
「残念じゃがそうするしかないわい。民の命に換わる物はない。町ならまた、一からでも作り直せるのじゃ。事が収まるまでまたどこか遠くに移住するしか方法は・・・――ハッ!?」
「なんだ町長! なにかあるのか!?」
「今、この町には・・・。この町には勇者様がおられる。もしかしたら。もしかするとやってくれるかもしれないッ! しかし、これはあまりにも危険な・・・・・・」


その時、町長と若者がいた部屋のドアが激しく開かれた!

各プレイヤーはd20を降る。
一番値が高かったプレイヤーはDM様の側に来る事
なお木島はダイス目に+5のボーナス
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3へ

ドアが激しく開かれた!

「(第一声は大声で+格好良いポーズ)話は聞かせてもらった! 
・・・ククク、どうやらお困りのようですね。ここは一つ私達に任せて貰えないでしょか。町でのんびりと過ごすのも良いですが、『強敵あってこそ張りのある人生』といった所でしょうか。実に、実に!! 実に!!! 面白そうな話です。快く引き受けましょう、町長さん。なんせ我々は選ばれし勇者(笑)なのですから!!! 嗚呼、ミスリルの剣で傷一つ付かない怪物か! 想像しただけでもッ! クククク、・・・フハハハハ! アーハッハッハ!」

ありがとうございました。
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「ほ、本当ですか。一度ではなく二度もこの町を救ってくれるなんて、なんと慈悲深い方たちなんじゃ・・・!」

そう言いながらも町長は君の圧倒的なパフォーマンスに引きつった笑いを浮かべていた。

「なんにせよ話が早くてこちらも大助かりじゃ。おい、今すぐここに祈祷師を呼んで来るのじゃ。今すぐにだ、分かったな?」
「町長、それは出来ないな。なんせ俺は随分と昔に『下郎』になっちまってる」
「むぅ、それは仕方がない。勇者様、お手数を掛けますが、この爺と一緒に祈祷師の店へと行ってくれないかね」

貴方達は了解し町長と共に祈祷師の店へと向かった。
しかし、『随分と昔に』だって? 
祈祷師は勿論、エルフの少女だが・・・一体?

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「ん、お主らか、それに町長までいるのか。我に何用だ?」

貴方達に気がついた少女は白い髪を右手でさらりと掻き分けて、身を起こした。町長は少女に向かって手短に何かを話している。おそらく今の現状を伝えているのだろう。

「下郎が一匹いるのが気に喰わんが、まあ良いだろう。町長直々の頼みとあれば断る義理も無い」

少女は怪しく笑う。木島はニヤニヤする。

「勇者様。今から貴方達が祈祷師から掛けてもらう魔法は、貴方達の身体を軽度の傷ならその場で全快してしまうほど強靭にし、必要に応じて筋力を己の潜在能力の三倍引き出させる様にする、といった魔法じゃ。実際にこの魔法は先ほどの話に出てきた4人のウィザード達にも同じ様に掛けたものなのじゃ」

「なるほど、それは凄い魔法だ」
脳筋は理解はしていないがとりあえず賞賛した。

「ゲルハムとヌーバスとコヒュールとベニトのことか。随分懐かしい輩が出てきたな。あれからもう何十年立ったかの?」
祈祷師が足を組み替えながら手近にあった分厚い魔道書を手に取る。

「ウォッホン! そんなことより祈祷師よ、早く勇者様達にその魔法をかけてやるのじゃ! さあ、早く!」
「フフ・・・、なるほどな、町長。考えたものだな」

そう言いながら祈祷師の少女(?)は貴方達に両手を向けて、聞いたことの無い言語で詠唱を始めた。

「どうか、達者でな・・・・・・」

そう言いながらどこか悲しげに笑う少女の顔を最後に、貴方達の意識は宇宙の彼方へロストした。



「町長とあろうお方が嘘を付くとはな。しかもかなりの大嘘だ」
「いいんじゃ。最近の奴らときたら、少し目に付くものがあってな、いくら町の英雄とはいえここまで持てはやすこともなかろうにと思っとったところじゃ」
「本当に良かったのか? 『この世界のどこか』に飛ばすなんて。まさしく恩をあだで返すとはこの事だと思うが」
「構わん構わん。その方が彼らが求める『強敵』とやらに出会えるやもしれぬしな」

「しかし久しい。ここらの四賢者の名を耳にするのも何十年ぶりか分からないな。実際に怪物の封印が解けるのは単純計算で8千万年後だろうに」
「わしも先は長くない。今日の嘘の口実に使った事への謝罪も、すぐにできるだろうに」
「成る程な、しかし町長があまりにも急かすから・・・」
「なんじゃ?」


「どうも術が失敗してたみたいでのう・・・・・・」

少女は後頭部を掻きながらへらへらと笑った。


D&D俺特製オリジナルシナリオ 第二章
『あれ? ファンタジーは?』

始まるよ!

6へ



ぼんやりとした重たい頭を持ち上げてみれば、視界に広がるはどこまでも続く何もない空間。ただ一つ特徴を挙げるとすればただただ『黒い』という事だ。見渡す限り真っ黒で見れば見るほど吸い込まれていくような奇妙な感覚さえ覚えてしまう。まるで『遠い』や『近い』の概念の無いような空間にようやく『遠い』と認識できる物が貴方達の元にゆっくりと近付いてくる。よく目を凝らすと一つの白い光球だということが分かった。どうやら大きさはスイカ程だが後ろに小振りの光球が隠れていたらしい。二つの白い光が貴方達の目の前に来るや否や―

「ほらほらほら、やっぱりそうだよお兄ちゃん。身体を持った人間だ」
「ああ、そのようだな。だが不味いぞ。ガイディングライツの連中にこいつら見つかったりしたのならば、またもやマザーの餌食になるものが増えてしまう。これは本当に不味いな」

女の子と若い青年の声が頭の奥に響いてきた。
『ガイディングライツ』に『マザー』
なにやら聞きなれない単語が二つ出てきたがそれはひとまず置いておこう。まず驚くべきことは目の前の球体が会話をしているということだ。しかも彼らは貴方達の理解できる共通語を話しているということ。何かを尋ねようとするが、貴方達の身体は原因不明の疲労と眩暈、そして激しい動悸の為、満足に口をきくこともできない状態だった。

「見た所転送装置でも使ってここまで飛んできた、という所か。わざわざこの地区に来たというのは中々に好きモノと受け取っておこう。俺としては厄介ごとに巻き込まれる前に見なかったことにしてこの場を立ち去りたいものだが・・・」
「駄目駄目、お兄ちゃん。この人たち助けなきゃ! ミルも手伝うからお兄ちゃんも持ち上げてよ!」
「だそうだ。運が良かったなあんたら。俺一人で発見してたなら見捨ててたぞ、絶対な。妹に感謝するんだな、聞こえてるかは知らないが」

言い終わると同時に光球が二回強く瞬く。すると貴方達の身体がゆっくりと持ち上がった。

「ようこそアンチガイディングライツの溜まり場へ。歓迎はしないがな」

極度の疲労か助けてもらったという安堵感からくるものなのか分からないが貴方達の意識は眠るように闇の中へと消えた。

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アクシデント発生。上書き保存していたかと思っていたテクストデータを謝って消してしまいここからジード(これから出てくる男)との会話が終わるまでの所を多少端折って書いています。ごめんなさい。

「やっと目覚めたか、お姫さん達」

貴方達が目を開けると体つきのいい初老の男がすぐ側に立っていた。
男が貴方達の手を引っ張り今まで寝ていたベットのようなもの(半透明で楕円形の容器)から身を無理矢理起こされてしまった。

「あんた達がなんの目的で、どうやって、どこから来たのか、等など聞きたい事が幾つかある、茶だすから付き合ってもらうぜ、ホラこっちだ」

言うや否や隣の部屋へと貴方達は引きずられるような勢いで連れ込まれてしまった。

8へ


初老の男が曲線で構成された白い椅子に腰を掛けて、手元の窪みに掌をかざすと同じような椅子が三つ、そして中央に大きなテーブルが浮かび上がってきた。

「飲み物は、紅茶でいいか?」

今度は小洒落たティーセットがテーブルの上にぼんやりと浮かび上がってきた。、幻想のようなティーセットに二度ほどノイズが走ったかと思うとだんだんと影ができ、後に小さな音を立ててテーブルの上に出現した。

「おっと自己紹介が遅れたな、俺の名前はジード。BERのジードだ。よろしく。ったく、飲み食いできるものを具現化すんのはしんどいな。それは飲むなよ?失敗したかもしれないからな。飲んだら腹下すぜ」

と男は貴方達に言った。

「さて、改めてだが、ようこそ。ここはボディイクスティスレジスタンスの支部だ。覚えにくかったらBERと略してくれても構わない。俺たちゃもっと略してベルって読んでるがね。今一度聞くがあんたらは何をしにどこからここに来たんだ?」


さてさて長い一本道ストーリーの内の始めての技能判定です。
偶然とはいえベルの人たちに助けてもらった貴方達。
ここは勇者なら恩で返すべきでは?勿論報酬なんて二の次だ。
とにかくここはジードに自分達は凄い奴だと思い知らせて何か仕事を請け負おう!

<魔法学><事情通><看破>判定
プレイヤー同士で好きなものを一つづつ選びダイスを振ろう

20以上なら9へ
20以下なら10へ


『集えや集え 知識よ知識 我が頭脳を満たさんばかりに溢れるものよ』
貴方は即席の魔法を唱えた。頭の中に知識が流れ込んでくる。

貴方達は『今いる世界』と『数時間前までいた世界』にまったく関連性が無いことを悟った。俗に言う平行世界の類だろう。この世界では魔法学が全く発展していなく、変わりに『科学技術』が発展しているようだ。ジキーマの祈祷師からどういった理由かは知らないがここに飛ばされてしまったらしい。

貴方の頭に『イースクイーツ』という単語が流れ込んできた。イースクイーツはBERという組織のまた上の立場にある組織のことらしい。話の冒頭にでてきた『ガイディングライツ』という政府が率いる組織と敵対関係にありガイディングライツのトップが『マザー』だということも理解した


「なにごちゃごちゃやってんだ? お前達、一体なんなんだ?」

『イースクイーツ』『ガイディングライツ』『マザー』
これらの単語を使ってジードに俺らは凄い奴だということを思い知らせよう!
もちろん「ジキーマ町の英雄だ!」と言ってもこの世界の人にはまず伝わらないだろう

<はったり>+<威圧>の値が一番高いプレイヤーが行う

思い知らせたなら10へ
出来なかったなら11へ


10
「イースからの使いか!俺らが本気を出せば事が全て収まるっつーのにイースの勢力も加わるときたか!こりゃいいや!」

良い反応だ!
12へ

11
「俺は冗談がきらいだ。次はないぜ?」

怒らせちまった
12へ

12
「それであんた達はなにが出来るんだ?」

戦いこそ我が人生!
そこをアピールして行こう!
ちょうど目の前にはティーセットが並んでいる。
さて、派手にぶっ壊しますか!

どうやって壊す?

魔法で壊す13
殴って壊す14

ヒント<歴史>20以上
貴方はマウスホイールを上にカリカリして文を読み返した。
この世界では魔法学が全く発展していなく、変わりに『科学技術』が発展しているようだ


13
「おお、なんだそれは。イースの新型武器かなんかか? あんたが戦いに加われば百人力だぜ!」

魔法すげぇ!覚えていて良かった!
15へ

14
「殴る蹴るの類ならガキや家畜でもできるぞ?」
あら?駄目だった?
15へ

15
「それで?あんた達は俺達と共に戦ってくれるのか?」

どう答えようか

「勿論だ」16へ
「報酬の話が先だ」17へ
「いやだ」18へ

16
「おう、これから楽しくなりそうだぜ!」
よーし、良い感じ!
19へ

17
「俺は傭兵が嫌いなんだ。報酬報酬って馬鹿みたいに言うからな。だが安心しろよ。死ぬことはあるがあんたがが大好きな殴り合いの喧嘩なら日常茶飯事だぜ?歓迎するぜ」

強制でしたね。
19へ

18
「腰抜けが。もしくは馬鹿か? ここまで話して何を言っているんだ。この話は一本道って言ってるだろうが。これ以上話の分岐増やすようなことしたらタダじゃおかねぇ」

強制でしたね
19へ

19
結果発表
ジードとの会話で二回以上ジードの機嫌を損ねていない場合、ジードとの交流の絆が深まった。あとで何らかのボーナスが与えられるので期待してください。
絆が深まらなかったら人たちへの今後のアドバイスです。TRPGは自由に好きなことを出来るのが魅力ですがあくまでも貴方達は自分のキャラを演じているのです。貴方の属性はなんですか?それと話はちゃんと聞きましょう。ヒントは幾つかあったはずです。腹筋10回。
20へ

20
「ん、ちょっと待ってくれ」

ジードはいきなり右手を右耳に当て何か喋りだした
「ああ、分かった。それじゃみんな集まってから紹介するよ、じゃあな」

話が終わったのかジードは貴方達の方に向き直った
「あと少しでBERの仲間が偵察から帰ってくる。そしたらブリーフィングを始める予定だ。現在の戦線についてはその時詳しく話すから絶対に来るんだぞ?」

なるほど、これは良い機会だ。聞き逃す訳にはいかないな。
貴方達はジードを見送った。
21へ

21
しばらく椅子に座ってくつろいでいるとぞくぞくとこの組織の人間が集まってきた。老若男女様々で、中には貴方達がこの世界で最初にあったような光球もいるみたいだ。どうなっているかは分からないが普通に会話も出来ている。

「みんな集まったみたいだな、まあ座ってくれ」

ジードがそういうとざわついていた室内が一瞬の間に沈黙に包まれた。

「うむ、それでは戦線報告を始める。っとその前に言うことがあったな。新入りだ。ホラお前らみんなに自己紹介しとけ」

不振に思われないように自己紹介をしよう!
ノースクイーツからの使者ということを忘れずに。

22へ

22
「ご覧の通りノースから来た奴らだ。こんなアマちゃん三人遣して名に考えてんのかよく分からねぇが、思うところはただ一つ。ガイディングライツの解体だ。まあよろしくやってくれ」

貴方達が頭を下げると他の皆も一礼を返す。

「どれ、続けるとするか。まずは現状報告といこうか。ガイディングライツの肉体破棄運動が強制化されて約半年、反抗を試みる者には武力介入をするといったえげつないことになっている。皆も知っての通りガイディングライツは人間の精神の尊重を謡っている半面、裏では用済みになった肉体を海外へ輸出し、今や国内トップの企業となった。恐らくは臓器の売買などで設けているのだろうな。国の年寄り達もガイディングライツの一員なのか賄賂を受け取っているのか知らんがこの政府の連中も輸出に関しては見て見ぬふりしかしてねぇみてぇだ」

なるほど、どうやらガイディングライツという組織はとってつけたような悪役という訳か。貴方達は妙に納得する。

「次にライツ化についてだ。肉体と精神をひっぺがえされて、作り物の入れ物に入れられることを指すのは皆知っているな? 肉体破棄運動が執行された当初は不老不死になるという噂が流れていたが・・・・・・、まああながち間違いではないみたいだな。元の身体の大小関わらずライツ化した奴らは直径30センチばかりの光の球になる。空腹、睡眠欲などの欲求からの開放など色々利点と呼べるべきものはあるのだが、その後が問題だ。ある一定の期間・・・・・・これは個人差があるみてぇなんだが、器である光球がどんどん膨らんでくるんだ。その大きさが直径1mを超えた時、瞬時に光球になった奴はどこかに引き寄せられるかのように遥か彼方に吹っ飛んでしまうんだ。辛い話だが、この前も仲間のボルグが行ってしまった」

周囲に重たい空気が流れる。

「だがボルグの死は無駄にはしていない」
「ちょっと待ってくれ」

その一言に身体が光球であるモノがジードの前に出てきた。声から察するに貴方達をここまで運んできてくれた二人組みの男の方ではないようだ。

「どうして、どうして死んだ分かるんだ? 何処かに吹っ飛んじまうって、その後は死んじまうのかよ!」

光球は語尾を荒げ、わなわなと震える。

「お前は、そうか。このまえのブリーフィングの時向こうの支部に居たものな。あくまで憶測なのだが、いや、だからこそノースには伝えていなかったんだ。ボルグの光球のが1メートルを超える寸前に通信装置を持たせたのだ。そこで分かった事は三つ。吹っ飛んだ先にはどうやら秘密裏に建設されたガイディングライツの施設があるということ。そしてその中にとてつもない大きさの光球があるということだ。それは次々と来る光球を取り込んでいたらしい。ボルグの話じゃその大物さんは『マザー』と呼ばれていた。そして取り込まれたら最後、意識も何もなくなるということだ。俺達はこれをボルグの死と受け止めた」
「そんな・・・・・・」

BER内のライツ化した面々の光が若干弱まったように感じられた。

「残念だが、既にライツ化しちまった連中に関して元の肉体に戻る方法は見当も付かない。そもそも身体がないじゃ話にならないってことだ。だがな!」

ジードは机を拳で叩く

「朗報だ。ライツ化された直後は入れ物と精神が不安定な状況になるようで、この時に元の肉体に触れさえすれば元通りという情報が各支部からの情報が入ったってなわけで・・・・・・」

その時、室内の天井にあったランプが赤く点滅しながら耳障りなブザーが鳴り響いた。

「な、ガイディングライツのオートマタだと! 奴らにこの場所を悟られたっていうのか!? 戦闘員はただちに配置に・・・何、居ない!? 全員負傷中だというのか? 俺達がでるしかないのか!」

ジードの視線の中に貴方達が入る。

「なあ、ノースの使者サン達よ、ちょっとまずい状況だが幸いあっちも偵察がてらで装備も甘けりゃ数も居ない。戦闘員を除いた俺達だけでどうにかなるかもしれない。半分は俺達がどうにかするから残り半分をあんたらに任せる。いいか? ぬかるなよ?」

そういうとジードは一目散に室内を出て行った。


遭遇1「ライツ化の脅威」へ


「ちょろいもんだぜ!」はい、復唱。
などというものの貴方達の身体はぼろぼろのずたずただ。
ジキーマの町から遥か彼方に吹き飛ばされ、流れ着いたはよく分からない世界。なりゆきとはいえちょっとした戦争に巻き込まれてしまった貴方達。身体からの開放を強制する『ガイディングライツ』、それに対する反乱分子の極東組織『BER』。政府が絡むライツ勢の真の目的とはッ!そして『マザー』とは一体ッ!?貴方達の冒険というなの荒野は見渡す限り続いているッ!さあ急げ勇者達よッ! さいは投げられたッ!後は己の信じた道を歩むのみ!!!


先生の次回作にご期待ください。



ボディイクスティスレジスタンス⇒通称BER⇒ベル
オートマタ
ライツ化

ライツ化⇒HPが無くなる。移動力半減
標準アクション『キネシス』近接2(目標1対) +5対AC ダメ1d6
オートマタ『リカバラーverガーディアン』主にクリーチャーのライツ化
オートマタ『リリーサー』ライツ化されて空になった肉体の回収





オートマタ『リカバラーverG』HP150 重症値75
イニ-5 移動3 アクションポイント2
AC  15
頑健  18
反応  18
意思  10
耐性 <毒> <病気>

標準アクション

近接攻撃(アームユニットシステム) 範囲2(一体のみ)+9対AC
2d12ダメージ ヒット時・ミス時関係なく対称者を1マス追いやる

遠隔攻撃(ガンポッドシステム) 範囲10 +5対AC
3d6ダメージ 敵と認識した対象が3マス以上離れている時に使用
2回ごとにリロードしなければ行けない

遠隔攻撃(RDL『リカバリードライブレーザー』) 縦5横2放射 +5対反応
ヒットした対象は『ライツ』状態になる 
ライツ化した対象を2マス追いやる
標準:再チャージ5、6
このターン中のアクションがに再チャージのみの場合判定は4,5,6

近接攻撃(ARフィールド)一回のみ 
爆発4 
次の自分のターンエンド時まで持続的な結界を張る。
中にいる物は逃げられず、各防御耐性にー2のペナルティを得る。


特殊動作 (アーム切り替え) 
攻撃する方法を変更するときに移動アクションを消費しなければならない


特殊動作 (リロード)
標準+移動を消費して使用する
ガンポッドシステムの弾のストックを2にする。



オートマタ『キャッチャー』 HP100 重症値50
イニ+0 移動6 
AC  15
頑健  15
反応  10
意思  10
耐性 <毒> <病気>

標準アクション

近接攻撃(ダイレクトドロウ)範囲1 オートヒット
ライツ化して空になった本体のみ対象に出来る。
対称者は身動きが取れずキャッチャーの隣を付き添う具合に移動する。
この時キャッチャーの移動速度は2になる。
対称者がライツ化から復帰すれば対称者はキャッチャーを3マス追いやる



ライツ化 備考
現状ではガイディングライツの自立兵器オートマタの腕部から発射されるレーザーに接触する事によって、元の肉体から精神が仮の入れ物に強制的に移動されてしまうことを指す。

ライツ時はHPの概念は無い。移動速度は速度は3になり、標準アクションで『キネシス』という攻撃が出来る。

本体の復帰方法は物理的に元の肉体に接触するか、自分のイメージの強さ元にするか、気合で戻るかの三種類である。

具体的に言うと

・ライツ化状態の自分と本体が同じマスある状態
・標準+移動を消費してセーブ(+意思)で27以上を出す
・底力を消費する

ということ。

オートマタ達は貴方達が危険という事を察してライツ化させた後、優先的に空になった本体を叩いてくる。


今回の戦闘においての敗北条件は勿論の事ながらHPが0になることと、一つの肉体が戦場を離脱することだ。



おまけのモンス おまもんす



茶番ゴブ 雑魚 イニ+3

AC15
頑健 13
反応 15
意思 13

移動速度:6
近接+6AC ヒットで6ダメ
遠隔+6AC ヒットで4ダメ 投げナイフ消費

ゴブタク
敵があなたに対する攻撃をミスしたとき、1マスのシフトを行う。


ゴブさん イニ+4

HP35 AC16 
頑健 14
反応 15q
意思 14

移動速度6
近接+6AC ヒットで8ダメ
遠隔+3AC ヒットで6ダメ 投げナイフ消費*2

あなたが倒れると他のクリーチャーの士気が下がります
ゴブタク




ゴブリーダー イニ+3

HP30 AC15 
頑健 14
反応 15
意思 14

移動速度6
近接+6AC ヒットで6ダメ
遠隔+6AC ヒットで6ダメ 投げナイフ消費*2


あなたが倒れると他のクリーチャーの士気が下がります
ゴブタク


毒投げナイフ
遠隔+8AC ヒットで3ダメ 毒状態


ターン開始時に3ダメ セービング13以上
毒耐性ありで5以上に軽減する



少し早い超ゴブさん イニ+1

HP100 重症50
AC+17 
頑健 19 
反応 15
意思 15

移動+5

超スラム
近接範囲2(2体):+9AC
ヒット2d12+2
(伏せの敵には2d12+7)

オラオラゴブさん
突進した際にこの攻撃を行う

近接範囲2(1対)+7頑健
ヒットで2d12ダメージ 伏せ 1マス押す
ミスで伏せになる

筋20 (+7)
敏8  (+1)
判8  (+1)
耐20 (+7)
知1  (-1)
魅3 (-3)

       

表紙

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