粒子を分子と云々するために衛星を飛ばしてくれと言われてナミの指示の下、
衛生を飛ばしたタクヤはもはや、妄想に食われた男と言っても良い。
「いいよ、焦らして焦らして一気にしごくんだ」
「ふぁい――」
タクヤは椅子に腰掛けてナミの愛飲する精液が出やすいように姿勢を楽にする。
「ん――くちゅ、ちゅっ」
クォークとかレプトンとかそんなこと微塵もわからない。
だが、ナミのおかげでタクヤは自分の知識を越える具現化をすることが出来るようになった。
ナミはネットワークと衛星という立場から世界中の知識を吸収し、
謂わばブリタニカ図書館を越えるスペックを今や有している。
「はぁ――ナミ」
ナミの黒光りするさらさらの髪を鷲づかむ。
するとナミは唾液を尿道へと流しこむように吹き込み、押しつける。
突き上げるような快感が僕のナニから背中に走った。
「くっ――」
「ん、ん」
タクヤがまず初めにナミに要求したことは脳へ直接情報を流せないかということだった。
そうすれば格段に情報伝達が速いからだ。
しかし、それには様々な脳箇所を刺激し、視覚、聴覚、感覚、味覚、嗅覚の面からアプローチが必要で、
個人差もあるタクヤの脳内の何処に何を刺激するものがあるのかを完全に把握するまでには何十年もかかるという結論から却下された。
とりあえずの知識はナミの中に眠っているので、タクヤは常にナミを連れて歩くことで最上にて最高の情報量を所有し、
タクヤの妄想で補えない知識、世界の理はナミが補佐することで事実上の実現不可能を無理のないかたちで可能にした。
「ナミ、出そうだ――」
タクヤはおもむろにナミの頭を両手で挟んで動かす。ナミの口から肉棒を通して唾液が垂れる。
ナミは亀頭を刺激するように舌を節操なく動かしてタクヤのオーガズムを促す。
溢れた唾液を手ですくいタクヤの股間へ這わせて袋をなで上げた。
「うっ――」
タクヤが息を呑んだところを合図にナミが一気に食道まで肉棒を吸い上げる。
亀頭がナミの一番奥にあたり、柔らかい手がピアノを弾くように精巣をもみしだく。
精管を圧迫しないぬめった暖かさが射精を助長させる。
ビュビュ――ブブブ、ビュ――。
不規則な、それでいて規則正しい波ある快楽と共に子種がナミの食道の最奧へ放たれる。