Neetel Inside 文芸新都
表紙

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4-3.

ウワァ!
崖だ!渓谷だ!

ワァォ!
あっちの端に橋があるぞ!

橋は遠い!
しかし、僕は知っている!こんなときは急がば回れだ!

つまり、急いで崖を飛び越えるより、時間はかかるけどあっちの端の橋まで行って安全な道を選んだ方が結果的には得をするのだ!
崖は5メートルで僕には越えられそうにない!さあ、急いであの橋まで

       「「 だ が 断 る !! 」」

僕は、一歩下がる。
崖から一歩、手前に下がる。助走はしない!

そして、おそろしいあの力やおそろしいあの力が、
僕の脚に、溢れ出て、 跳ぶ !!

ウワァ!
足元に小枝が落ちててうっかりバランスを崩したけどもう足は地面を離れた後だった!

ワァオ!
不思議なつむじ風が僕の背中を後押ししてくれた!

僕は、落ちる。
そう、落ちる。

離岸の、地面に、落ちる!

そして、そしてまた!走りだした!
なぜなら、山菜は頂上にあるのから!!!さよなら橋!!
さよなら!!

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