4-5.
走る、ただひたすら、走る。
頂上は見えない。
でも、ひたすら、走る!
足の裏の納豆が、ねばねば地面にこびりついて離れない!
それでも、走る!
否!!!
飛ぶ!
僕は、飛んでいる!!
肉棒の上を、飛翔しながら、頂上を目指していた!
僕の異常なまでの精神力が、風を!
風を起し、僕を飛ばす!!
何が。
何が僕を。
何が僕を動かすのか!?
僕の心を震わせ、僕の魂を揺さぶり、僕の脳を眠らせ、
僕を頂上へと。頂上へといざなうのか!?
愛?勇気?
違う!!
じゃあ食欲?
違う!!
山菜が僕を呼んでいる?プライドが僕を突き飛ばす?
えっと、うーん、・・
違う!!!
僕を動かすもの、それは、
惰性ッ!
惰性だッ!!
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