Neetel Inside 文芸新都
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6-4.父は右足を前に出して構えた。

「どうしようどうしようもうだめだよ」吐き気して頭が割れそう死ぬ死ぬ死ぬだけど大丈夫なんだそんなのは気のせいで気のせいじゃないよ痛いよ死んじゃうよだけど平気そんなのは全部ゴミ箱にぶち込んで何重も蓋して見ないフリ大丈夫じゃないって全身の感覚がない止まった血が流れ始めただけど大丈夫なんとかカボチャ星人の僕はそれぐらいなんでもないでも僕地球人だよなにいってんだお前だって僕は地球人だ黙れよ僕はこれから父に殺される大丈夫ダッテ言ってんだろうがふざけんなよぐじぐじぐじぐどうしてかわからないしなにもわからないけど誰も教えてくれない。黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ本当は山菜なんてどうでも良くてここから逃げ出したくてドッペルゲンガーって何亜qwせdrftgyふじこl;p@:「」


僕は言った。
「父さん、山菜を採りにいくのを邪魔するって言うなら僕は許さないぞ!!ギタギタにしてやる!!」

でも心の声が聞こえない父は何も言わずに走り出すとすごい速さで距離を縮めて巨大な肉棒で僕を貫こうと迫って来る。

「いいことを教えてやる!」
ポケットからライターを出してカチカチやるけど点かない。

300円を投げつけてやろうと思ったけどあるはずのそれが見付からない。

ぴこんぴこん。


胸のアラームが鳴ってる。アンダーラ・カボチャ星人は10分しか本来の力を発揮できなくて10分経つと普通の地球人に戻ってしまうのだ。
ぴこんぴこん。ぴこんぴこん。

もうだめだ。








衝撃が僕を襲った、腹の傷口をえぐる肉棒が温かくて心臓が潰れそう。ボクの身体を支えるのは父の大きな両腕で「おまえは何をしているんだ」
僕?僕は山菜を採りに来たんだよ。ぴこんぴこん。ところでおとうさん何しに来たの?僕を殺しに?でも、僕もう死んでるよ。



山菜が大好きでときどき肉棒を見せてくれた父僕は父が大好きだったけれど去年の秋に死んでしまった。
僕はこんなところに来るべきじゃなかった物語は終わってしまったんだがんばったけどだめだった倦怠と言う名の物語は終わってさようなら僕こんにちはニュー僕
やるべきことをしなくちゃぴこーん!爆発した。

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