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夢のなかの現FN「悪童・和田浩幸」後藤健二


※1~4とありますが、連続短編なのでどのパートから読んでも構いません。


1、伊佐美


 物ごころついた頃にはいつも周囲に女がいた。
 そのほとんどが、莫大な資産を保有する和田家の、祖父か父の権力に群がるハイエナ共だった。
 十歳の頃にはもう、金の力で人を従わせるのに慣れていた。金を見せびらかすだけでも従うやつは多いが、力を伴わないと逆に金をせびってくるやつもいる。だから空手道場にも通い、体も鍛えた。小学生の間ではそれで十分好き勝手できる。
 クラスの同級生に、瀬賀伊佐美という艶やかな美しく長い黒髪をした女子がいた。勉強もできて、俺と同じ空手道場にも通っていて、性格も溌剌と明るく、同級生の中でも特に可愛いと評判だった。
 でもそいつの実家は父親がリストラされたとかで、急に生活が苦しくなったらしく、空手道場にも通えなくなってしまった。同情した俺は、瀬賀の両親に『援助』を申し出て、伊佐美が空手道場に通えるようにと取り計らった。その援助は非常に助かったらしく、翌朝、伊佐美は実に卑屈な笑みを浮かべ、俺に対して気を遣った態度をしていた。それまで全く俺と接点を持たなかった伊佐美だったが、まるで俺の家来のようになり、俺のおもちゃとなった。
 顔だけは良い伊佐美だから、俺もその状況を楽しむ事にした。ある日、空手道場のけいこが終わってから、道場に誰もいなくなったのを見計らい、伊佐美を裸に剥き、女の体の仕組みがどうなっているのかをつぶさに観察する事にした。女子だけでやっている保健体育の授業を、こっそり伊佐美にビデオ録画させて観賞していたのだが、実際に見たくなったのだ。
 伊佐美は恥ずかしそうにしていたが抵抗しなかった。ただ、眉間にしわを寄せ、恥ずかしそうに顔を真っ赤にさせた伊佐美を見ていると、異様に興奮し、股間が硬く、熱くなった。
 その時、どろりと俺の性器の先端から白濁した液が溢れ出し、胴着を汚してしまった。
「あぁ、こいつが精通ってやつか」
 俺は胴着を汚した事に、母親にどう言い訳したものかなと少し思ったが、それより硬く勃起した性器が中々収まらないので、裸の伊佐美のあそこに入れてやろうかと考えた。何事も実践しなくちゃな。俺は勃起した性器を伊佐美のあそこに押し付ける。
「浩ちゃん、怖い」
 急に、伊佐美が抵抗して腰を引かせるので、うまく挿入できず、また白濁した液が漏れ出てしまった。
「おい、逃げるなよ」
 俺はむかついて、白濁した液を出し続ける性器を、伊佐美の頬になすりつけた。伊佐美の顔はぐじょぐじょに汚れる。面白い、これまた使用人に金を掴ませて買いに行かせたAVみたいじゃないか。だが、二度も精を吐き出したが、まだ勃起は収まらない。
「舐めとれ」
 俺はまた、伊佐美の頬に性器を押し付けた。
「あそこに入れてやってもいいが、お前にはうまく入りそうもないしな」
 伊佐美は観念したように、青ざめた表情をしていたが、それまたそそるじゃないか。伊佐美は逃げられないと悟り、丹念に俺の性器を舐め回した。無様な姿じゃないか。小便の出る汚い部分を、舌で舐めとらせるというのは、快感もさることながら、そいつを支配しているという実感を与えるのが良かった。クラスで一番の美少女と評判の伊佐美だが、この通り、金の力の前では一匹の雌豚に過ぎないのだ。
 ただ、その翌日、伊佐美が置手紙を残して失踪してしまい、その更に一週間後にゴミのように近くの裏山で遺体となって発見されたのだが、あれはどうしてそんな事になったのか分からなかった。俺の善意は通じなかったのか。雌豚なりに、和田家の金で安定した人生を送れるという輝かしい未来が待っていたというのに、なぜあんな馬鹿な事をしたのか、今でも本気で分からない。


2、安奈


「浩ちゃん!」
 小波安奈が俺に抱きついてくる。
 伊佐美がいなくなってから、すぐに代用品はできた。安奈は頭は伊佐美ほど良くないが、深く物事を考えないというのは雌豚としては適正があるという事だ。性欲を満たすにはかえってこういうやつの方が都合が良い。
 安奈はお嫁さんになるのが夢らしい。じゃあその前に、そのビッチくさいパーマと茶髪はやめろよと言いたくなるのだが。小学生女子の内から髪を染めるのがなぜかお洒落とされる風潮は勘弁してほしい。俺は女は黒髪で艶やかな長い髪なのが好きなんだ。まぁ、俺だって茶髪に染めてるんだけどさ。
 厳格に育てられている兄貴と違い、俺に対する和田家の締め付けはまったく緩いものだ。最低限の勉学を修めていれば、もう後は自由にやらせてもらえる。小遣いだって毎月のように十人単位の諭吉さんを酷使する事が可能だ。
 そういう気前の良いところを見せていたら、すぐになびいてきたのが安奈だった。将来は俺のお嫁さんになりたいなんて言っているので、好みではないが、とりあえず性欲処理用にキープはする事にした。
 安奈には毎日のように便所でフェラチオをさせた。便所でやるというのが俺のジャスティスだ。こいつは精液便所だという設定が生きるじゃないか。できる事なら、こいつの口周りにカッターで傷をつけ、正の字を刻んでいきたいぐらいだ。一発につき一本線を引く。面白い趣向だなぁと我ながら思う。
 ある日、俺は女子便所に入ろうとしている安奈を発見した。もじもじとして股間をおさえている。その時、俺は閃いた。
「安奈、ちょっと待て」
 俺が呼びとめると、さすがにもう漏れ出しそうなのだろう、安奈がいつもより険しい顔で俺の方を振り向くが、相手が俺だと気づき、苦しそうにしつつも笑顔を作ろうとしている。さすがビッチだ。よく訓練されている。
「ひ、浩ちゃん……」
 限界が近付いているのは分かる。だが、それでいいのだ。俺は有無を言わさず、男子便所に安奈を連れ込んだ。
 個室の扉を開け、中に二人きりになる。
「なぁ、我慢できねぇんだよ。今すぐ咥えろ」
「あ、後じゃ駄目? 私、もう……」
「駄目だ」
 ゆっくりと俺は安奈のお腹をさすった。
「この中の物を吐き出したいんだろう? じゃあ、まずは俺を満足させろ。いつもより必死にやらないと、すぐに漏れてしまうぜ」
 安奈は愕然としていた。俺がここまでするとは思ってもいなかったのだろう。だが、別に嫌われてもいいのだ。こいつは単なる精液便所ぐらいにしか思っていないのだから。やるならそれでいいし、やらないなら捨てるだけだ。
 安奈はやった。洗ってもいない俺の性器を舐めとるのに専念して、漏れそうになっているのを必死に抑えようと内股となっているが。
 安奈のフェラはかなりうまくなっていたが、俺だってこの時、フェラのやりすぎで刺激に慣れつつあった。何度もやってると飽きるんだよな。だからこいつとももう潮時かなって。
 中々俺がいかないので、遂に安奈は口を離し、哀願するように俺を見上げた。
「お願い、もう駄目。おトイレに……」
「ここでやれよ。見ててやるからさ」
 安奈は引きつった顔をした。あぁ、そういえば伊佐美に入れる事ができなかったから、同じ年のこいつにも入らないと思って、まだこいつのあそこは拝んでもいなかったんだった。さすがに、下半身を晒すのはこいつでも抵抗あるのだろうか。
 だが、尿意には耐えきれなかったらしく、安奈は俺の見ている前で、男子の和式便所に屈んだ。和式便所に限るよな、やっぱり。あそこが丸見えだ。
 じょろろろろろ………。
 物凄い勢いで安奈が小便を放出する。そんなに溜まっていたのかよ。アンモニア臭と共に、仄かに湯気が立ち上っているような気もする。
 安奈はフェラは積極的にやれていたが、この放尿を見られるという行為には恥辱の限界に達していたようである。すっかり顔を赤らめさせ、放尿を終えると、すぐに俺の前から姿を消してしまった。
 彼女もまた自殺未遂を起こした。
 なぜ、あの程度の事でそこまでするのかが良く分からない。第一、あいつは元々ビッチだったじゃないか。でもその後、けろっとした顔で登校して、こっそりと隠れながら俺の反応を伺っているのを知った。どうも自殺未遂は、俺の関心を得る為の狂言だったようだ。下らない。これだから雌豚って言っているんだ。


3、桃子


「和田君、ちょっと酷いんじゃない?」
 きりりと鋭い目をしたクラス委員長の万代桃子が睨みつけてきた。背後に、女子のグループを五、六人と従えている。厄介なやつに目をつけられたものだ。
 桃子は、あの伊佐美と仲の良かった女だ。空手ではなく、剣道の方なのだが、武道の心得があり、このクラスでも男子顔負けの頼れる姉御肌というタイプ。その桃子だが、伊佐美に比べると野暮ったいが、十分美少女で通る日焼け跡もまぶしい黒髪ショートカットである。背は小柄だが、尻の肉付きが良いなと、密かに観察していた。
「何が酷いんだよ?」
 俺は全く無害そうな微笑みを浮かべて聞き返す。
 いや、本当に何でそんな事言われるのか、全く身に覚えがないんだが。
「安奈の事だよ。そう言えば、分かるだろう」
「あぁ」
 安奈が便所での事でも密告したのか?
 俺は、教室の隅でひっそりと座っている安奈の方を見る。安奈はびくっと体を震わせ、頭をかぶって縮こまっていた。何でぇ、喜んで俺のちんぽしゃぶっていたくせによ。
「まぁ、いい。話があるんなら表に出よう」
 俺が教室を出ていくと、桃子もついてくる。その手には竹刀が握られていた。
 校舎裏で、俺は桃子から竹刀攻撃を捌いていた。女子が応援している中、俺はせせら笑った。伊達に空手で鍛えてきた訳ではない。この程度、何ともない。俺はカウンターで桃子の顔面にこぶしを合わせた。
 ぐしゃり、と桃子の顔面がひしゃげたようだった。
「あぁあ!」
 鼻頭を押さえて、桃子は地面にもんどりうった。
 取り巻きの女子達は悲鳴を上げ、蜘蛛の子を散らすように逃げていく。先生にでも通報しにいったのだろう。まぁ、後でその先生にも金でも握らせておけば問題にはならないんだけど。というか、この私立小学校の理事長が和田家なんだけど。
「お前、俺に逆らうなんて、いい度胸してるよな」
 俺は桃子の髪を掴み、ずるずると引きずった。校舎裏だから……あぁ、あそこがいい。
 俺はお約束なんだけど、体育倉庫に桃子を連れ込んだ。いっぺんやってみたかったんだよ、このシチュエーション。
「わ、私にも、伊佐美や安奈にしたみたいに……酷い事をするんだな?」
 ほう、安奈のことはともかく、伊佐美にしていた事まで知っているとは。
「御明察」
「この、人でなし!」
「ふぅん」
 否定はしないけど、良く事情を知っているというのなら、こいつの口を封じる必要があるな。
「さて、桃子ちゃん。可愛い顔が台無しになってしまったのは謝るよ。お詫びに、これをプレゼントしてあげよう」
 そう言い、俺は体育倉庫にあった縄とびを使って、桃子の体を縛っていった。うん、これもいっぺんやってみたかったんだ。亀甲縛り。初めてだけど、ビデオで見た通り、上手くできただろうか?
 次に取り出したるは、鋏。
 鋏で、じょきじょきと桃子の衣服のを切り刻む。でも全部じゃない。乳首の部分とあそこの部分、尻穴の部分など、恥ずかしいところだけ丸見えになるように切り刻んでいく。
「さて」
 俺は携帯を取り出し、それをパシャパシャと撮影していく。我ながら自信作だったし。恥ずかしい姿を撮られた桃子は、泣きわめき、顔をぐちゃぐちゃに歪ませている。
「おい。騒ぎを大きくしたいならしてもいいけど、この写真が世界中にばらまかれるだけだぜ?」
「うぅ……」
「という訳で、本番はこれからな」
 俺は満面の笑みを浮かべ、ゼリーとイチジク浣腸を取り出した。こんな事もあろうかと、持ち歩いていたのが役に立った。
 俺は桃子の尻穴にゼリーを塗りたくり、イチジク浣腸を注入する。
 ほどなくして、桃子は我慢の限界を超えて、ぶぱっと派手な破裂音を響かせ、便をまき散らした。
「ひゃははは! 面白ぇ、花火みてぇだな」
 俺はその様子を携帯のムービーで撮影していた。
「おぉ、くせぇくせぇ」
 そして、俺は優しくも甲斐甲斐しく、桃子の尻穴をティッシュで拭きとってやった。
「うん、綺麗になった事だし、これなら入るかもしれねぇな」
 俺は肉付きの良い桃子の尻を鷲掴みにする。
 ずん、と俺は勃起した一物を桃子の尻穴へと挿入する。
「ああああああ!!」
 絶叫する桃子だが、俺は構わずガンガンと尻肉を打ちすえた。
 ほどなくして俺は精液を桃子の尻穴へと注入し終えた。
 少し茶色くなった白濁液がぶぴっと、桃子の尻穴から漏れ出ていた。
「中々具合良かったぜ、桃子。運動している女の尻はいいもんだな」
 そう言い、俺は体育倉庫を後にした。
 翌日、桃子はどこか遠い学校へ転校した事を知らされた。
 その晩、俺は動画サイトにアクセスした。


4、光


 十一歳となった。
 五年生に進級したが、前の学校では色々とやりすぎたせいか、親が理事長をやっているとは言っても居辛くなってしまって、思い切って転校する事にした。
「今度の学校では余りやんちゃはいけませんよ、浩ちゃん」
「……分かってるよ、母さん。それより、もう五年生なんだから、いい加減、ちゃん付けは……」
「本当に分かっているの、浩ちゃん」
 厳しい声で、母が有無を言わさない。
「それから、家庭教師を付けることにします。厳しい先生だから、覚悟をしておくように」
「えぇー……」
 冗談じゃない。俺には超甘甘の温厚な母なのだが、時々こうして締めてくるのだ。
 恐らく、将来は和田家グループを継ぐ必要のある兄貴の為、余りにも行き過ぎた問題は避けようという心づもりなのだろう。
「家庭教師か」
 そこは女の教師にしてくれよと、念を押しておいたのだが、果たして母はそれを叶えてくれた。やはり母は俺には甘い。
 が、やっぱり締めるところは締めるのか。
「こんな質問もできないの、浩幸くん」
 なじるように厳しく言いつける家庭教師、任天光。この女は十八歳の女子大生だという。しかも、兄貴の婚約者だとか。こんな豊満でけしからんバディの婚約者を持っていただなんて、兄貴も隅におけねぇや。
 光は、夏という事もあり、ランニングシャツ一枚、ホットパンツだなんて激しい露出度を見せていた。しかも光お姉さま、最高。巨乳だから、俺が机を前にしていても、ちらりと横目をやると、ランニングシャツと巨乳の間に隙間ができて、ピンク色の乳首が見えちゃっているのだ。これはおいしい。
 テニスをやっているというから、やっぱりあの桃子のように尻の肉付きも良い。いや、十歳の小娘とは違う。十八歳のけしからん肉体は、それはもう一つの暴力とすら言えた。
「……浩幸くん! さっきから聞いているの? ねぇ、ずっと私のおっぱいばっかり見ているでしょ?」
 見るなという方がおかしい。あと、おっぱいだけじゃなくて、お尻も見てます。
「本当、噂通りのエロガキね~」
「どういう噂なんですか」
「十歳にして、スカトロだの、アナルファックだの、それを小学生の同級生女子にやってきた鬼畜」
「いや、それは」
「言い訳はしない。お兄さんと違って不良なんだね」
「一つ聞いていいですか?」
「何?」
「兄貴のどこがいいんですか? あんなつまらない男」
「そうね」
 光は怪しく笑った。やはり大人の女はいい。
「私の名前を聞いて、何か気付かないかしら?」
「任天光? ……あぁ、そういえば」
「気付いた? あのビデオゲーム界でナンバー1のシェアを誇る任天屋グループの御令嬢、任天光とは私の事よ!」
「自分で令嬢っていう? ふつう」
「五月蠅いわね。まぁ、そんな訳だから、和田家グループと任天屋グループの結びつきを強くしようっていう政略結婚よ。そこに愛とか恋とかあるわけないじゃないの。でもまぁ、お兄さんは良い人ね? 結婚相手としては別に申し分ないと思ってるわよ?」
「でも、疑問形なんだ」
「そうねぇ、私もどちらかと言えば、あんな真面目くさった男より、あんたみたいな悪ガキの方が好みといえば好みよ。でもガキすぎる。あと五年もすれば良い男になりそうだけどね」
 光は余裕の笑みを浮かべるのだった。
「ふぅん、なるほどね……」
 兄貴の婚約者となると、簡単には手を出せない。そういうのを見越して家庭教師に選んだのだろう。母も考えたものだ。
 だが、関係ないね。
「光さん」
「なぁに?」
 俺は不意をついて、光の唇に口づけをする。それも特別に濃厚なやつをだ。舌を絡ませ、唾液を吸い取り、脳髄まで痺れさせるような大人のキスだ。光は抵抗はしなかった。最初は「この生意気なガキ」みたいな表情をしていたのだが、五分間、俺は徹底してディープキスだけを敢行した。いや、おっぱいも揉んだけど。
「ぷはぁっ」
 ようやく息継ぎをして、俺は唇を離す。
 光は、恍惚とした表情で、涎をだらしなく垂らしていた。ちょろい。
「ねぇねぇ、これでも俺の事、ガキっていうわけ?」
 そう言い、俺は光のランニングシャツの脇部分から手を差し入れ、生乳を揉みしだいた。キスで感度を敏感にさせていた光は、ぴこんと乳首を立てていた。
「小学生にキスされて、おっぱい揉まれて、感じちゃうんだ?」
 そう言葉責めをする間も、モミモミしちゃう。あぁ、張りのあって良い巨乳だ。こればっかりは小学生女子には絶対にない部分だからな。俺って結構巨乳派だったんだなぁ。
「そ、そんな……こと……んっ」
 くぐもった声を洩らす光。あ、こいつ。
「ねぇねぇ、認めちゃいなよー。自分は淫乱な雌豚だってさ。ほらほら、あそこもこんなにぐっちょり濡れちゃっているじゃない?」
 俺はホットパンツをずらし、光のあそこにも指を差し入れた。本当に濡れてるんだからしょうがない。
「だ、駄目、あぁん!」
 おいおい、ちょろすぎるだろう。
 この光、高慢ちきな態度を見せているから、誰も手だししなかったのかもしれないが、実は結構などMのようだ。いやらしい言葉責めをされる度に、とめどなく愛液を溢れ出している。こりゃ、面白い。
「ねぇ、光さん。こんなに体の相性がいいんだ。俺達ってこうなるべくしてこうなったんだと思うよ? 兄貴なんかやめて、俺に乗り換えなよ」
「だ、駄目よ。そんな……」
「ねぇ、まだ言う?」
 俺は再びキスを浴びせる。今度は唇だけにじゃなく、おっぱいにも、へそにも、そしてあそこにも。そういえばクンニって初めてするな。あぁ、ここがクリトリスだよな。伊佐美で知っているけど、さすが大人のクリトリスは大きいな。てか、大きすぎじゃね? この女、実はオナニー狂とか?
「溜まってるんじゃない? 立場的なものもあるんだろうけどさ、兄貴が婚約者って決まっているから、ろくにセックスの相手もいないんでしょ? 兄貴は真面目だから、結婚するまでセックスしないと思うし」
「う…うん。だって私」
「あ、もしかして処女? やったなぁ、俺もまだ童貞なんだよ。遊んでるって思われてるけどさぁ、俺だってまだ小学生だよ? 同級生と遊んでたのだって、ほんのからかい半分の悪戯だったんだから」
 まぁ、アナルファックは数のうちに入らないよな?
「あ、そうなの……」
「うん、そうそう。だから処女と童貞が出会ったんだからさ、ここはやるっきゃないよね」
 光は判断力が堕ちているようだ!
「ねぇ、ここじゃやばいからさ。俺の寝室に行こうよ」
 ここは俺の部屋だけど、ベッドは置いていない。なので、別にある寝室へと光を誘った。
「……あぁ、いいっ、あんっあんっ」
「思った通り、すげー淫乱だね、光さん。初めてなのに、もう感じているの?」
「いくっいくっ」
「早いよ、まだまだ」
 俺は腰のピストンを早める。ぱん、ぱん、と肉が打ち合う卑猥な音が室内に響き渡る。
「アアァー!」
 ひときわ大きな喘ぎ声を出し、光は絶頂する。
 それと同時に、俺も精を放出する。
 どく、どく、どくと白濁した液が光の中へと注ぎこまれていった。
「良かったよ、光さん……」
 俺はにやりと笑い、光の顔を舐め回した。
 涙や鼻水を出しているので少し汚かったが、涙を舐めとるのは何だか征服してやった!という気持ちが満たされていくので心地よかったのだ。
「ひ……浩幸」
 震えるその声で、いつの間にか扉が開いていたのに気づく。
「……あぁ」
 俺は笑ったけど、それはどんな顔に見えたのだろう。
「お帰り、兄貴……うぅ」
 兄貴の寝室のベッドで、俺はもう一度、つながったままの光の体内へ、精液を放出した。








 ……それから、まぁ、色々あったけど。
 兄貴がまた別の婚約者を得て、結婚するって?
 ただ、俺から祝いのメッセージを送ろうと思って電話してみりゃ、携帯は着信拒否。
 でもって、母親から俺が兄貴の結婚の話を聞いたってのを、兄貴も知ったらしくて、すぐに飛んできて、開口一番これだよ。「結婚式にも披露宴にも顔を出すな」だって。
 むかむかするね、まったく。
 あの光っていうビッチと結婚する羽目にならなくてよかったじゃないか。むしろ感謝して欲しいぐらいっていうのに。いつもいつも、良かれと思ってしている事なのに、なかなか理解されないもんだ。
「そういう事しちゃうんだ、お兄ちゃん……」
 俺はまた笑ったけど、どういう顔をしているのかは、自分では分からない。
 きっと、天使のように清らかな笑顔だと思うけど。

             完

       

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