Neetel Inside ニートノベル
表紙

なぜか分からないけど小説かくお
もしかして明石駅?

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「明日の午後11時明石駅集合ね。」
声がした。女の人の声だ。でも、その声の主が誰かは俺には分からない。
ここは、明石駅。
「ねえ、ブラック・ローズ・ドラゴン。聞いてる?」
女が言ってきた。俺に言ってるのか?ブラック・ローズ・ドラゴン?それは俺の名前か?
そもそも俺はそんな全体除去な名前じゃなくて、俺の名前は・・・・
俺の名前は・・・・
おかしい。
分からない。
俺は・・・
俺には、ちゃんと家もある。家族もいる。学校にも行ってる。
名前は・・・
忘れてしまったのか、自分の名前を、
それとも

奪われたのか

一瞬そんな考えが出てきた。
馬鹿馬鹿しい。

「どうしたのブラック・ローズ・ドラゴン。顔色悪いよ。」
また女が俺に話しかけてくる。
そもそもなんで俺は明石駅にいるんだ?なんでこの女と二人でいるんだ?
もしかして、俺の名前は本当にブラック・ローズ・ドラゴンなのかもしれない。
そして

「ああ。分かった明日の午後11時明石駅だな。」

俺は返事をした。
いや、してしまった。
この時、俺は自分自身の名前をブラック・ローズ・ドラゴンと認めてしまったのだ。

後になって後悔した。
なぜこの時俺は返事をしてしまったのか。

とりあえず続く・・・

     



翌日、午後11時

俺は昨日の女を待っていた。
いや、詳しく言うと昨日からずっといたのだ。明石駅に。
昨日、あの後すぐ女と別れ俺は家に帰ろうとした。
しかし、帰れなかった。
明石駅から電車で自宅まで帰るために切符を買おうとした。
でも、切符は買えなかった。
自分の家がどの辺にあるのか分からなかった。
家があることは知っている。
しかし、家がどこかは分からなかった。

そんなわけで俺は明石駅で一夜をすごしたのだ。
まさかこの年でホームレスになるとは創造もしていなかった。

「ごめーん。待たせたー?」
昨日の女だ。
俺に向かって手を振りながらこっちへやってくる。
「一緒に来てほしいとこがあるの。」
女は続けて言った。
今は午後11時。普通の高校生が出歩く時間じゃない。下手をすれば補導される時間だ。
しかし、女は普通にタクシーを止めて、乗りやがった。
そして、早く来いとばかりに俺を手招きしている。
しかたなく俺はタクシーに乗り込む。

タクシーの中で会話はなく、ただ車のエンジン音が聞こえていた。

着いたのは明石の港である。
こんな時間だ。人通りは皆無だ。
「とりあえず、聞かせてもらおうか。なぜ俺をここに連れてきた?」
俺は女に聞いた。
「誰にも見られたくないから。ていうか見られたらいけないから。」
一瞬でもいかがわしいことを考えた自分を呪いたい。
「ま、待ってくれ。俺はお前のこととか全然知らないし。」
「大丈夫。ブラック・ローズ・ドラゴンは私のことを知らなくても。」
俺はここで初めて女の右手にハンドガンが握られていることに気づく。
「あなたはここで死ぬから。」
女は静かに微笑んだ。

     




「はい?」
俺がその状況を理解するまで数十秒。
あーなるほど。
この女は俺を殺そうとしているんだ。
って、マジッすか?
「ちょ、シャレにならないぞ。が、ガチ危ないぞ。うん、やめようぜ。」
とりあえず説得しておく。
「ごめん。それ無理。」
女は笑みを浮かべながら否定しやがった。
女の右手に握られたハンドガンの銃口が俺に向けられた。
に、逃げないと。
でも足がすくんで動かない。
くそっ。動け、動けジ・オ。


バンッ


銃が音を立てた。
女が引き金を引いたらしい。

し、死んだのか。俺は
くそっ。意識がもうろうとしてきたぞ。
なぜか、俺の目の前で女は驚愕している。


プツンーーーーーーー


意識が消えた。












気がつくと俺は、明石駅にいた。

目の前では、男と女がやり取りをしている。
「ねえ。ブラック・ローズ・ドラゴン。聞いてる?」
女が男に話しかけている。
男の名前はブラック・ローズ・ドラゴンって言うのか。
二人は俺が見ていることを気にしていない様子で会話を続けていた。

そういや、俺はここで何をしているんだろう。
俺は誰なんだろう。
ポケットには手紙が入っていた。

「ブラック・ローズ・ドラゴンと言う男を守れ。」

手紙には綺麗な明朝体でそう書いてあった。

     




ブラック・ローズ・ドラゴンと言う男はその後すぐに女と別れ切符売り場に向かっていた。
まあ、切符を買って帰るんだろうな。
って、ちょっと待てよ。
俺は金なんて持ってない。
彼に電車に乗られればそこで多分終わる。

てか、なんで俺はその手紙の命令に従おうとしてるんだ?
必ずしもその手紙に書いてあることが正しいとは限らない。
もしかしたら、誰かの罠かもしれない。
でも、俺は従う。
今の俺は自分が誰かも何でここにいるのかも分からない。
なら、なにかが変わるのなら。
なにかを変えるためには行動をおこさなくちゃいけない。
だから、唯一のてがかりのこの手紙を当てにしてみる。
それがどんな結果になろうとしても・・・

意外にもブラック・ローズ・ドラゴンは切符を買わなかった。
ブラック・ローズ・ドラゴンは切符売り場でしばらく何かを考えて、結局その場を後にした。

なぜか俺はブラック・ローズ・ドラゴンに話しかける気にはならなかった。
なぜかは分からない。
ただ、話しかけちゃいけない気がしたんだ。

その夜
ブラック・ローズ・ドラゴンは駅のホームで寝ていた。
見た目からして高校生とみた。
いろいろとわけありなのだろうか。
かく言う俺も駅のホームで横になっているのだがwww

「はあ。お腹すいたな。」

おもわずため息が漏れた。

俺はブラック・ローズ・ドラゴンを見失わないように
寝ないようにしながらいろんなころをかんがえていた。

て、言うかなんかあいつが俺に似ている気がするのは気のせいだろうか・・・

     





やっぱり一睡もできなかった。
いや、しなかったのだ。
ブラック・ローズ・ドラゴンは昨日からずっと同じ場所にいた。
金もないのだろうか。
まあ、俺も人のことは言えないが。

さて、これからどうするかな。
ブラック・ローズ・ドラゴンを見ているだけで何かが変わるのか?

とりあえずお腹がすいたなぁ。



「君、ちょっと良いかな?」

後ろから声をかけられた。
とりあえず俺は後ろを向く。

「ちょっと話がしたいんだが。」
男だ。20代半ばぐらいの男だろうか。
「あの、何方ですか?」
俺は男に聞いた。誰でも聞くだろう。
しかし、男は俺の問を無視して、こう告げたのだ。


「君、自分の名前がわからないだろう?そして自分がなぜここにいるのかもわからないだろう?」


その一言に俺は唖然とした。

この男、何か知ってる。

     




俺は男とファミレスにいる。


あの後すぐに男は
「長話になるかもしれない。昨日から何も食ってないだろう?とりあえずファミレスでも入って話でもしよう。俺がおごってやる」
とかなんとか言って、近くのファミレスに入った。
て言うか何でこの男は俺がなにもっ食ってないことを知ってるんだ?
まあ、そんなのはどうでも良い事だ。
男のおごりと言うことなのでご馳走になることにした。


「ご注文は何にしましょうか?」
ウエイトレスの人が来て聞いてくる。
うむ。なかなかの美人だおまけに足も長い。しかも絶対領域だぜ。95点!!
「じゃあ俺は、使者への手向けパフェで。」
男が注文している。
「君は何を食べる?遠慮はしなくて良いよ。」
んじゃ遠慮なく
俺はスパゲティとハンバーグとステーキとついでに鍋物も頼んでやった。

テーブルに次々と料理が並べられる。

「さて、本題だ。飯を食べながらでもいいから聞いてくれ。」
男が話を切り出した。


「俺は、この時代の人間じゃない。もっと未来から来た。」

「はい?」
空気が凍りつく。
こいつ、頭イカれてるんじゃないのか?


「まずは、この写真を見てほしい。」
男は無理やり話を進めようとする。
そして男が取り出したのは、一人の男の写真。

俺はその男に見覚えがあった。
ブラック・ローズ・ドラゴンだよなこいつ。

「そしてその男はお前自身だ。」

「えっ?」
男は次々とめちゃくちゃなことを言っていく。
俺の情報処理能力じゃそろそろ限界だぜ・・・

てか飯食えねえ。

     



んと、まあいろいろと言われたい放題の気がするのでとりあえず反論をしておこう。
「唐突すぎていろいろと分からないんだけど。」
とりあえず感想を言っておいた。
「1万と2千歩譲って、仮にあんたが未来人だったとしても、その写真の男が俺だなんてありえない。だって俺はそいつを、ブラック・ローズ・ドラゴンを昨日見た。そして、ポケットにこんな手紙も入っていた。そもそも同じ時間に同じ人物が存在するなんてありえるのか?」
俺はそう言って、ポケットに入っていた例の手紙を男に見せた
「なんだこの手紙・・・まさかな。」
男は独り言のようにつぶやいて、その手紙を自分の鞄の中にしまった。
「んで、お前の問についてだが、同じ時間に同じ人間が存在できるかって?」
「そうだ。」
「普通にできるぞ。」
男は普通に普通の顔をして答えやがった。
「まあ、信じるかどうかは勝手だが、今、この時間には3人のお前がいる。」
「はい。そーかい。」
なんかもう何を言われても動じない自身があるよ。俺は。
「まあ、話を続けるぞ。まずは俺が今回ここに来た理由を言っておこう。今日午後11時46分お前は殺される。ちなみにブラック・ローズ・ドラゴンの方な。それを阻止するために俺は来たんだ。」
「殺されるって、誰にだ?」
「お前がブラック・ローズ・ドラゴンを見たことあるなら時間帯からして見たことあると思うがブラック・ローズ・ドラゴンと一緒にいた女だ。」
「あ~、なんとなく覚えてるような。てか、あれか?もしかしてその女もあんたと同じ未来人か何かか?」
「まあそうだな。そして、あいつらは逃亡者だ。未来にもやっぱり貧富の差はある。そこで、過去に逃亡しようするやつが出てくるんだ。だが、過去に逃亡してもそいつらは元々その時代には存在しない人間なんだ。だから奪うんだ。」
「何を?」

「その時代の人間の存在をさ。」

「そ、そんなことが。」
「できるんだよそれが。未来にはそういうツールが裏で出回っててね。そのツールを使ってまずはその人間の名前を奪う。そして、その人間に義理の名前を与える。そして、その人間がその義理の名前を認めれば、その人間の本当の名前は自分のものになる。後は名前と言う特権を使い、存在を奪う。最近はよくある犯罪だ。」
「もう無茶苦茶だな。」
「あ、ちなみに最近って言うのは俺がいる時代での最近だ。」
うん。どうでもいい。

「話はこれぐらいかな。」

男はパフェを食べ終わったようだ。

「後はゆっくり食べてくれ。俺はコーヒーでも頼むかな。」
「あのさ、ブラック・ローズ・ドラゴンの方の俺は、見てなくても大丈夫なのか?」
なんか心配になってきた。
「ああ、大丈夫だ。俺たちの過去にそんなことはないから。」
男はまた普通の顔をして言った。

俺はハンバーグを食べながら思う。
今の話の半分も理解できなかったと。

     




午後11時

ブラック・ローズ・ドラゴンが女と合流した。
それを少し離れた場所で俺と男は悟られないように見ている。

見た感じでは良い女なのにな、
これで凶悪犯罪者かよ。

「あっ」

女とブラック・ローズ・ドラゴンがタクシーに乗り込んでる。

「さて、俺たちも行きますか。」
男がいつの間にかバイクにまたがっていた。
「ほらよっ。」
ヘルメットを投げられる。
なるほど、二人乗りね。


どうやらタクシーは明石の港に向かっているらしい。
それを後ろから尾行する俺達。

予想どおり、ブラック・ローズ・ドラゴン達は明石の港周辺でタクシーから降りた。
俺たちも少し離れた場所でバイクから降りて様子を伺う。

二人は人気が皆無の場所で何かを話している。

そこで、俺は女が右手に銃を持っている。
「ちょっ、やばいって普通に銃もってるぞ。」
我ながらパニックになってるのが恥ずかしい。
「まあ、焦るなって、俺が合図をしたら走ってブラック・ローズ・ドラゴンに気づかれないように背中にこれを張って来い。」
そう言って、男は俺に1枚のシールを渡した。
「びっくりまんシール?」
男曰く、こいつを背中に張ることによってタイムトラベルできるとかなんとか。

「そろそろだな。準備しとけよ。」
男が腕時計を見ながら言う。
なんかよく分からないけど、もう、どうにもなれ。

とは言ったもののやっぱり緊張するな。

11時45分55秒

56

57

58

59


11時46分

「走れ!」
男が合図をした。
俺は一目散に走り出す。


バンッ!!


一発の銃声が聞こえた。

俺はそんなことも構わず走る。

ただ、ブラック・ローズ・ドラゴンを目指して走る。

そして、背中にシールを張った。

徐々にブラック・ローズ・ドラゴンの姿が薄くなっていく

「夢じゃないよな。これ。」
こんなのありえない。未来人じゃなかったら・・・

あ、そうだ。

やっぱりこの手紙は必要だよな。ごめんっ未来人の男さん。
俺はポケットからさっきこっそり男の鞄から取り出した例の手紙を取り出した。

それをもうこっそり半分ぐらい消えかけてるブラック・ローズ・ドラゴンのポケットに入れる。
この手紙のおかげで俺は明石駅にいれたんだからな。なかったらパニくって自殺してたかもしれない。

頑張れよ。これからお前は俺を助けに行くんだ。
心の中でそう言った。


スーーーーーーーーーーー


音もなくブラック・ローズ・ドラゴンは完全に消えた。


「貴様ああああああああああああ」
女が叫びだした。
「よくも計画を邪魔したなああああああああああああああああ」

よく見たら、女が撃ったと思われる銃の弾が空中で静止している。
ちょうどギリギリブラック・ローズ・ドラゴンに当たるか当たらないかの所だ。

「ったく、弾丸止めるのもしんどいんだぞ。」
そう言いながら男が俺の後ろから歩いてきた。
そして、開いていた手を思いっきり握った。

バキッ

空中で静止していた弾が音を立てながら潰れ、地面に落ちた。

「まあ、とりあえず、お前は逮捕だ。」
男が女にシールを貼ろうとする。
「私が、こんなところで捕まってたまるかああああああああああ」
女は男に銃を向ける。
「危なっ」
しかし、男は女が引き金を引く前に銃を掴み。握りつぶした。
そして、すかさず女にシールを貼った。

「ちくしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

女は叫びながら消えていった。


そして、女がいた場所には手のひらサイズの光の玉が浮いていた。

「これが、お前の存在だ。」
男が言った。
「それを掴めばお前は元に戻れる。」
男は続けた。

最初は正直意味分からなかった。てか、今も意味が分からないことばかりだwww
でも、終わりよければ全て良し。か。

「ありがとな。変な人。」
俺はお礼を言う。
「そうだ、名前を教えてくれよ。」
なぜかは知らない。最後にその言葉が出た。

「風間 カオル」

男はそう言った。

「そうか。達者でな。」

俺は光の玉を掴んだ。


目の前が光で包まれた。























気がついたら俺は明石駅にいた。



う~ん、何かあったような気がしたがこれっぽっちも思い出せない。

「ねえ、ブラック・ローズ・ドラゴン。聞いてる?」
近くで男と女が話をしている。

ブラック・ローズ・ドラゴンってwww
すごい名前だな。ニックネームかな?

そんなことを思いながら、俺は切符を買って電車に乗り込む。もちろん家に帰るつもりだ。

俺の名前は風間カオル
名前なんて当たり前のことだがなんか懐かしい感じがする。

まあ、そんなことはどうでも良いが。

ガタン、ガタン・・・

電車の揺れが妙に心地よかった。


~完~

     







~あとがき~

はいはい。黒光りする自慰ですよっと。
今回、「もしかして明石駅?」書かせてもらいました。
ほんと、最初から最後まで適当な小説でした。
正直パッと出てきたことをダラダラと書いていたので、gdgdになりましたwww
では、もう疲れたのでこの辺で

近いうちに米返しをしようと思います。

ではでは

       

表紙

黒光りする自慰 先生に励ましのお便りを送ろう!!

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Neetsha