Neetel Inside 文芸新都
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フロッピー・パーソナリティー
登場人物紹介〜あとがきに代えて

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 まずは、感謝。

 更新毎にコメントを下さったあなた。
 マイリス登録してくださったあなた。
 最後まで楽しみながら読んでくださったあなた。
 つまんねーよこれ、作者氏ねよ……とか言いながらもしっかりこのページを開いておられるあなた。

 ありがとうございます。


  *


 さて、ここで何か気の利いたことを書こうとしても、うまいこと思い立ちません。なのでここでは、遅ればせながら人物紹介をしようと思います。
 何故かというと私は自分の作品が好きで、さらにはその登場人物が大好きです。つまるところ親バカなのです。要するに語りたくて仕方がないのです。お許しください。自分のことを「作者」と三人称で書いておりますが、お気になさらず。
 以下、ネタバレあり。


・高瀬直太
 本作の主人公かと思いきや、実は違う。物語を通して全く精神的な成長をしていない人物。現に、彼は最後までおもい飴の奇跡を発動出来ていない。作中でプライベートが殆ど描かれておらず、謎も多い。
 鈍感なくせにモテるという、典型的なギャルゲ主人公を地でいく男。出てくる度に怪我が増えているが、本人は至って呑気。

・小向保世
 本作のメインヒロイン……だけれども、序盤でフェードアウトしてからしばらく出番が無い。再登場したときには、高瀬直太編で受けた印象と大きく食い違っているだろう。
 名前については反則級の叙述トリックが使われている。
 この物語を最後まで読んだ人には、保世編の内容に共感出来てしまった部分が多かれ少なかれきっとあるはず。漫画家や文筆家ならばなおさら。その意味で、彼女は作者の分身としての側面も持つ。
 保世編は「心の深みにはまった人間が、何故自力では抜け出せないのか」を描こうとした部分でもある。

・七後由花
 脅威の万能人間。その口調も相まって、コメント欄では散々と長門呼ばわりされた。作者のお気に入りであり、仮に人気投票を行ったら間違いなく一位を獲る人物。本編で八面六臂の活躍をした分、ここでは語ることが少ない。
 ちなみに某サイトで検索をかけたところ、七後(ななしり)という苗字は日本に存在しないらしい。

・茅美月
 自他共に認めるバカウザ。陰鬱な展開が続く本作における清涼剤的な役割のせいか、作者の知人間では女性からの支持率が意外と高い。
 登場するだけで雰囲気や流れを変える女。「他人の心の壁を無自覚で突破する」という性質上、精神面では作中最強のキャラだったりもする。出番が少なめで、彼女だけ利一との絡みが無いのはパワーバランス調整のため。

・小向利一
 本作のキーパーソン。壊れてしまった人間。だからと言ってタカオ編3幕はさすがにやり過ぎであったかもしれない。作者の友人曰く「イケメンであることがこれほどマイナス要素になるキャラはいない」。もし不細工だったら、ただのキモい兄ちゃんで済むとのこと。
 本作を書くにあたって作者は「死人を出さない」という制約を自らに課していたため、彼の処遇についていくつもの案が出てはボツになった。結末については賛否分かれると予想される。
 ちなみに高瀬直太編6話の風呂場シーンは、吉良吉影へのオマージュ。

・タカオ
 本作の真の主人公……なのだが、13話目で初めて名前が登場する。高瀬直太と思考回路や判断基準は同じなのだが、立場や感覚が異なるために下す結論は微妙に違っている。彼が高瀬直太から保世の身体へ移ったものなのか、保世の内側から発生したものなのかは不明。
 作者の考える「格好良い若者」を目指して書かれた人物だが、皆様はどうお考えだろうか。

       

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