朝の章
姉は私より早く家に到着していた。
私は姉にノートをあげた。
勤勉な姉に使ってもらった方がノートも喜ぶであろう。
姉は「いいセンスしてるわこのノート」と言っていた。
私はそれの意味を訊きたかったが、馬鹿にされそうだったので、やめることにした。
姉はさっそく自室で勉強を始めるようだ。
私はノートの意味が気になり、辞書で調べることにした。
訳すと『死のノート』といったところか。姉が気分を悪くしなくて良かった。
頭を悩ませることがなくなった。
これで私のニキビは少し良くなることだろう。
私はその晩、熟睡した。