第一話 ~デパートにて~
普段通りの時間に出勤し、普段通りに化粧を塗り、制服をきてエレベーターを利用する客の接待をする。
それがエレベーターガールである葉子の生活そのものとなっていた。
小さいデパートだったから、エレベーターガールの交代もおらず、
ほとんど休日が無かった。
それでも文句一つ言わずに葉子は2年間働き続けている。
もうその生活から外れた事はしたくないと思い始めていた。
恋愛など、もう大学を中退する少し前からご無沙汰だった。
しかし、転機が訪れるのはいつでも突然なものである。
その日も葉子はエレベーターに乗り込み、ひたすら階の売り場名を読み上げるという単調極まりない仕事をこなしていた。
非常に蒸し暑く、まさに汗が体中から吹き出るといった感じだった。
こんな日はスイカがよく売れるだろう。
そろそろ昼頃。客の流れ込みも最大になると思われる時であった。
寺田が乗り込んできたのは。
葉子は彼を見たとき、息を呑んだ。
下半身には何も身にまとっていなかった。つまり、彼のチンポコが露出していた。
プランプランとぶら下がっていて、ちょうどクローゼットにぶら下がるハンガーのようであった。
寺田はおもむろにエレベーターの階指定ボタンを押した。4階だった。
ここは3階。彼が降りるのはもうすぐである。
彼女が唖然としている間にも、エレベーターは4階に止まり、その事実を無機質な女の声が読み上げる。
「4階 食料品売り場です。」
エレベーターの鉄のドアが機械音とともに開いた。
その先にはスイカが特売で売っているのが葉子にもはっきりと確認できた。
寺田が動いた。前に一歩大きく前進した。彼のチンコも大きく一歩前進して、慣性の法則に従い、プラプラと揺れていた。
寺田のチンコが一瞬にして巨大化した。信じられない程大きくなっていた。
寺田は、エレベーターの降りる直前の地点で、チンコを手で握り、地面と平行になるように構えた。
エレベーターのドアが閉まろうとしていた。
「アッ」
彼のチンポコが挟まると思った。
ウィ~~~~ン
案の定挟まった。
しかし、彼の叫び声は痛いなどの悲痛な叫びではなく、明らかに快感を訴える声であった。
ウアアアア~~~~ン
彼のチンコが、葉子の視界を遮る程に巨大化したかと思った次の瞬間、彼のチンコからなにか白い液体が放出された。
それはまさしく精子であった。
彼のチンコポから弾丸のごとく発射(射出)された兵士達は、前方はるか12メートル程先のスイカに見事命中。
葉子は射精した。