第9話 198円
彼の名前は野崎
彼は中学時代の友人達、6人で久方ぶりに遊ぶ事になっていた。
酒屋に集まり皆で酒を飲んだ後、そのまま公園で花火をすることになった。
蒸し暑い夏、大学で最初の夏休みだった。ハメを外して騒ぐのもいいだろう。
そう軽い考えで彼らは大量の花火を購入した。ほとんどが最後には爆発するような爆竹系の花火だった。
時刻は既に午後7時をまわっていた。彼らは、住民の迷惑にならないよう、
急いで公園に向かい、花火をする事にした。
野崎はひとり、用を足したくなり、他の仲間達に先に行かせた。足早やに店のトイレへ駆け込んだ。
黄色い液体を飛び散らせて用を足した後、彼は急いで手を洗い、外に出ようとした。
すると、レジで下半身裸の男が何食わぬ顔で大量の爆竹を購入していた。店員も何食わぬ顔で会計を済ました。
野崎はとっても勃起しまくった。
野崎も何食わぬ顔で走って仲間の待つ公園へ走って行った。
勃起したポコティンが激しく揺れて、痛かった。ブルンブルン揺れていた。垂直型サンドバッグのようだ。
それを考え野崎は走りながら、「ヒヒヒ」と笑い、さらに早く走った。
彼が公園に着いた頃には既に仲間達が花火を始めていた。萎えた。
「おーい!」
すると、仲間達が突然爆竹を投げ付けて来た。
パパン!
気持ちよかったが、体裁を保つため痛がるフリをして、仲間達に加わり、花火をした。
後ろで、突然爆竹が破裂する音がした。皆が一斉にパッと振り向くと、そこには裸の男が背中を向けて座っている。
どうやらさっきの音は彼の元から発せられたらしい。
野崎が近くへ近寄ると、そこには驚愕の光景が広がっていた。
男は寺田だった。
寺田と野崎の目が合った。寺田が突然ニヤリと笑い、手に取った爆竹を自分のチンコに突っ込んで「ムヒムヒムヒ」と笑った。
彼の亀頭の穴から、導火線がわずかに飛び出ている。彼は火を近づけた。「あぢっあぢっあぢっ」焦りながらも火を近づけた。
途端に導火線に火が付き、まぶしい程の火花を散らしている。野崎は思わず釘付けになった。
次の瞬間
パパパパパパン!
「ウ~!」
野崎の思考回路が何者かに完全に侵された。寺田の横に置いてある爆竹を手に取ると、ズボンを脱ぎ捨て、同じように亀頭の穴に入れて火を付けた。
火が導火線を燃やしていく感じがたまらなくスリリングだった。
「あっイク」
パパパーン!!!!!
亀頭の小さな穴から爆竹の放つ光が飛び出して来た。感動的だった。
仲間達はそんな野崎の姿に感涙の涙を流し、皆で亀頭爆竹大会が行われた。