「とまあ、話をしている間に進みましたが、これぞ棒銀みたいな形になりましたね」
「そうですね、ここまで綺麗になるのも珍しいですけど」
「加藤先生も熱くなりやすいですから、やれるものならやってみろという感じでしょうか。本当に、ケンカみたいな将棋ですね。この後はどういった狙いがあるんでしょうか」
「そうですね、香車と銀の交換で何となく先手が損をしているようですが、ここで先手としては1二に歩を垂らしてと金を作りますよという形になっています」
 ――後1六歩、先1八歩――