《特別対局室》

 駒台の桂をつまみながら、響は二階堂の表情をちらりと見た。明らかに顔色が良くない、疲労だろうか、ただ座っているだけであるのに、呼吸のたびに肩が僅かに揺れている。
 ――後5四桂――