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私とお酒の日々
2010/03/27/2:11(土)「終電帰り」

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 こんばんは。
 千世子です。

 早くも3日空いてしまいましたね(汗)。
 ここ最近、仕事がとても忙しくなってきました。年度末、加えて人事異動などで、てんやわんやな状態です。
 このご時勢に忙しいというのはありがたい話のはずです。残業代も出ますし、そのぶんお酒も買えますし。ですが、今日(金曜日のことなので、昨日ですね)は、ついに終電帰りになってしまいました。
 そうめずらしいことでもないのですが、ひさしぶりにするとつらいものです。最後にやったのは去年の年末だったと思います。小雨の中、震えながら帰った記憶は鮮明です。

 ですが終電帰りのときこそできる、お酒の呑み方があるんですよ。今日は千世子流「ビールの買い方(終電帰り編)」と千世子流「ビールの呑み方(終電帰り編)」を紹介します。


◆千世子流「ビールの買い方(終電帰り編)」
・なるべく職場から離れたコンビニへ行く(駅ナカでも可)。
 知ってる人に見られたら恥ずかしいのです。

・最初に目に入ったビールを選ぶ。
 疲れているのであれこれ悩む元気がないので、さっと選びます。
 このとき、350ミリリットルを1本にします。帰る途中なので、そこまで量はいりません。
 男性なら500ミリリットルでしょうか。

・片手で持てるおつまみも買う。
 魚肉ソーセージとはちくわなどですね。私はチーズが好きなので、いつも4個入りのチーズを買います。

・店員の目は気にしない。
 自意識過剰かもしれませんが、何か冷たい視線を感じます。そこは諦めます。

◆◆◆◆


 終電帰りは発泡酒ではなくビールです。なぜと言われたら困りますが、終電で、しかも金曜日、そんなお疲れな自分にちょっとしたご褒美を与えてもバチは当たりません。


◆千世子流「ビールの呑み方(終電帰り編)」
 さて、いよいよ呑むだけですが、これがなかなか難しいところです。
 歩きながら呑むというのもオツなものですが、仕事帰りの女性がビールとおつまみを持って歩くのは、さすがに恥ずかしいです。

 そこで、終電なのです。

 終電は人が少なく、ほとんどの人が寝ているか酔い潰れているので、人の目を気にすることはありません。
 できれば座席が対面の車両ではなく、並んでいるタイプの車両の、窓際が良いです。缶が置けますから。

 さて、終電に乗るまでビールは我慢です。もちろんおつまみもダメです。

 終電に乗ったら、トビラが閉まるまで立って待ちます。他の人の座っているのを確認し、なるばく離れた場所に座ります。
 大丈夫です。座席が埋まることなんて、なかなかありません。

 座ったら、静かにビールを取り出して、静かに開けます。音のない終電は、思っている以上に音が響きます。周りの人に迷惑をかけないよう心がけます。
 
 
 プルを開けたら、そっと唇に寄せて……


 コキュ、コキュ。


「………………ンっ」


 自宅なら盛大に声を出しているところですが、かみ殺すように我慢します。声が出ない分、眉間にシワを寄せて味を感じましょう。
 一口飲んだら、次はおつまみです。チーズを剥いて、まずは半口。

 モキュモキュ。

 たっぷりとチーズを口の中で感じて、またビールを一口。

 コキュ。

「ふ……ぅ……」

 口の端からこぼれていないか、口の周りに泡がついていないか。それを確認してから、座席に体を預けてリラックス。

◆◆◆◆

 終電帰りのビールは、どうしてこんなにおいしいのでしょうか。
 このときに限っては、何口呑んでも魅力は薄れません。おつまみ効果でしょうか。

 駅に着くと、1人、また1人、車両から出て行きます。顔の赤い人が多いですね。

 ……どんな曜日でも、顔の赤い仕事帰りの人がいますが、月曜日から居酒屋に行ける人って、どんな役職の人なんでしょうか。「月曜日だからスタートが肝心!」というモットーでもあるのでしょうか。

 降りる駅に着きました。ここで千世子流「ビールの呑み方(終電帰り編)」の最も大事なこと!


・きっちり呑み干して、ホームのゴミ箱に捨てる!
 買って、呑んで、捨てるまでがお酒のマナーです。ポイ捨てはいけません。


 冷静になると、終電でビールを呑んでいる私……うう、ちょっと寂しい女ですね……

       

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