Neetel Inside 文芸新都
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私とお酒の日々
2010/08/18/0:34(水)「昔の話」

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 こんばんは。
 千世子です。
 
 
 8月17日に書いた昔の話には続きがあります。
 前回は主に当時の彼のことを書きましたが、今回は私に起きていたことを書こうと思います。
 
 ……人によっては嫌悪感を示すかもしれません。そのときはどうか、別のページに移動してください。
 
 
 
 あれは遠距離恋愛になってから、どれぐらいでしょうか……少し疎遠になりつつあったころだと思います。
 今はもう辞めていませんが、私の他にあと1人、新入社員……つまり同期がいました。
 
 まだまだ学生気分の抜けていないころでした。職場の人間というよりは、気軽な友達という感覚で接していました。良く言えば人懐っこい、悪く言えば軽いノリの持ち主で、大学の講義とかなら後ろのほうで騒いでいるようなタイプでした。
 研修も、最初の仕事もいっしょ。成功に喜んで、失敗に反省して。ああ、そうでした。桐子さんに対する愚痴を言い合ったものです。
 私とその同期は、同じ職場で、同じ時間を過ごしました。当然、仲も深まっていきました。
 
 しばらくして、その同期に告白されました。つまり、当時の彼と同じようなことが起きていたんです。
 恋人以外の、第三者の存在です。
 
 疎遠にはなりつつありましたが、もちろん当時の彼のことは好きでした。
 好きでした。
 でも。
 
 少し、ほんの少し。まさに魔が差したように。
 
 
 気持ちが揺れました。
 
 
 彼の姿がぶれて、その人に置き換わりました。
 距離や時間、相手に対する気持ちを天秤にかけて、どちらなら満たされるのか、考えてしまったんです。
 
 変わらないと思っていた気持ちが、すごく、すごく簡単に変わりそうになったんですっ!
 
 返事を待ってもらって、数日後、告白を断りました。
 それからまもなく、その同期は辞めました。もともと仕事が合っていないと言っていました……だから、それで、辞めたんだと思います。
 
 そのときのことは鮮明に覚えています。
 自分の気持ちが変わりかけたことが、とても怖かったんです。その怖さを埋めるために、当時の彼にメール、電話をしました。それでも足りませんでした。すぐに会って、抱き合って、肌を重ねて、ぬくもりを感じて……とにかく、彼を感じたい、そう思いました。。
 ですが結末は……8月17日の内容でした。
 
 
 
 これで昔の話は終わりです。もうこれ以上はありません。
 本当はここまで書くつもりはありませんでした。読んでいる人に嫌悪感を与えてしまうかもしれませんそ、もしかしたら、もう読んでもらえなくなるかもしれません。それはしかたないと思います……でも、これで最近のモヤモヤは整理できました。少しすっきりできた気がします。
 
 あの日から山崎くんとお話しができません。仕事に必要な会話はしたんですが……お互いそれとなくタイミングをずらしたり、仕事に戻ったりで……避け合っています。
 
 ちゃんと話しをしないといけませんね……結果がどうなっても、納得し合えるように……
 

       

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