まぶしい朝日
心地いいそよ風
鳥の鳴き声
それは毎日のように繰り返されてきた「朝」である
だが、今日の「朝」はいつもとは違かった
俺が起きたそこは-
ガレキに囲まれた家があっただろうところだった…
「えっ…え…ぇ…えぇえええぇ……っ!?」
正気を失い
どうにか落ち着こうと…
これは夢だと思うために静かに目を閉じて深呼吸をした
もう一度目を開いた
「………。」
やはり目の前に広がるのはガレキの山だった…
でもどうしてこうなってしまったのだろう…?
ふと思いついた
「そっか、携帯で友達に…」
とっさにポケットから携帯を取り出した
「けっ圏外!?」
そこは確か電波がとてもいい場所だったはずなのに
どうして?
携帯も使えない
ここがどこなのか曖昧
無事戻れるかもわからない
こういうのを『絶対絶命』って言うんじゃないのか!?
あぁ、イエス様~
一生のお願いです
どうか…どうか救いの手を…
「あのぅ…あなたこんなところにいたら危ないですよ…」
横からの忠告…
「だっ…だれ…っ?」
急だったのでカミカミ(汗)だった
「僕は、迎え人。君を迎えにきたんだよ」
「迎え人?なんだそれ?」
「記憶立脳波学院の使いです。」
「脳波学院?」
「君は昨日どんな夢をみた?」
夢?夢?夢?
記憶の中を整理する
だが…なにも思い出せない
「覚えてない…」
「そうですか…。あっ別にたいしたことではないので深く考えないでくださいね」
こういわれたので俺は深く考えないことにする
「は…はい」
謎の迎え人に連れられて俺は記憶立脳波学院へと向かっている
学院というのだからきっと勉強をするところなのだろう
校門の前についた
「でけぇ…」
俺の身長の6倍はあろうかという巨大な門だった
そのころ俺の転入するクラスでは…
「今日、新しい人が来るんだって~!」
「えっ、うそ~!イケメン?」
「噂ではアッチから来たらしいよ」
「アッチってあの……のこと?」
「そうだよ アッチから来る人なんて珍しいよね」
クラスのあちらこちらで転校生の話題が出ていた
「はーい!皆さん おわかりかとおもいますが
今日はなんとこのクラスに転校生がきまーす!」
先生らしき人の声を俺は教室の前の廊下で聞いていた
「さっ、入ってきて~」
ガラガラッ
シ――――――ン
「あれが転校生?」
「イメージと違~う」
「これがイケメン?」
一瞬の沈黙の後
クラス中が一斉にヒソヒソと言い始めた
俺は思った
"俺って何?"
「さああなた自己紹介してっ」
先生にそう言われて簡単な自己紹介を考えた
「えぇっと… はしかわ…梁川…と‥智己です」
名乗りしかしなかった
「じゃあ梁川君の席は―」
先生が指差した先はさっきおれのことを「これがイケメン」と言っていた二つしばりの女子の隣の席だった
よりによってあの人の隣かよ…
「よ…よろしく」
とりあえず挨拶をした
「……っ!」
その女子は俺を威嚇しているかのような目つきで見つめるだけだった