Neetel Inside ニートノベル
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「…記憶断絶!」
千代里の手が振り下ろされた
「!?空が!?割れた!?」
なんと指先から徐々に空が
まるで紙でも切るかのように二つに割れた
それもほんの一瞬のできごとだった
「うぉっとあぶねェあぶねェ…」
道理はあっさりとよけて見せた
「…すばやいな…」
「記憶断絶ができるのはオマエだけじゃないんだゼ」
「…ちっ」
「1」
こいつ数を数えているのか?
「2」
道理は続ける
「3」
いい終えたと同時に千代里の周りに無数の断絶された記憶の亀裂がはしった
「…!?」
千代里は道理の攻撃の速さに追い付けず
その場に立っていた
「なぁ~んだ 君遅いんダ~」
「…くっ」

「待った!」
本気になっていた道理に歯が言った
「おいおいやっと楽しくなってきたのニィ~」
「…やめにするのか?」
「何言ってやがる今回は歯がとめたからダ!今度会ったら覚悟しろヨ」
「今度もコイツらには手を出すな!」
歯が本気の顔で怒鳴った
「...わかったヨゥ...」
道理を圧倒した態度
コイツ本当は凶暴なのか?
「…お前たち私たちを見逃すのか?」
「千代里さん そういうことにしとくわ」

今回は歯たちに見逃されて助かったが
また俺は千代里に頼ってしまった
その後悔を胸に俺たちは家へと帰った

       

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