Neetel Inside ニートノベル
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 依代の憤怒を感じ取り、海上の表情に諦めが見られた。こいつはつまらん事を間に挟まんとまともに会話もできんのか、と赤坂はまた海上への怒りを募らせ、イラつきはじめる。
「そいじゃ課長と話して客と話はつけとくから、お前らは早く自席に戻って作業終わらせろよ。早く終わったんなら俺の分やるから声をかけるように」

 赤坂はその日、作業が時間丁度に終わるよう絶妙なペース配分でキーボードを叩き、海上のほうを見ず定時に帰宅した。

       

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Neetsha