Neetel Inside ニートノベル
表紙

スター☆の短編小説
「カツカレーと恋心」

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私は、見た目も可愛くて

成績優秀でスポーツも得意。

ほぼ完璧な女の子でも・・

私には一つだけ人には知られてはいけない秘密がある。


それは・・・・・

私は、こんな可愛い顔してるけど

スイーツ(甘いもの)が大っきらい。

大好物は、カツカレー!!あのコッテリとしたまろやかなカレーと

サクサクのカツがたまらなく好きなの。

そして、今日も私は美味しいカツカレーを探しに街へ出かける。

「なかなかいいお店ないなぁ」

とふと目に止まったお店があった

"カツカレー専門店。カレーだけに華麗にね(笑)"

何このふざけた・・看板wwwww

と思ったけど私はそのお店に入ってみることにした。

カランカラン

いらっしゃいませー

何名様でしょうか?

「一人です」

こちらご案内しますね。

と定員について行き席に誘導された。

ご注文がお決まりになりましたらそちらのボタンでお呼び下さい。

私は迷わず答えた。

「カツカレーください」

かしこまりました。少々お待ちください。

数分後・・・・

待っても待ってもカツカレーが来ない。

私はイライラしていた。

「いつまで待たせる気?!」と席を立ち上がろうとした時

店員が慌ててカツカレーを運んできた。

「お客様、大変申し訳ございません。こちらカツカレーになります」

私は、店員を睨んだ。もちろん目は逸らされた。

「どれどれ・・どんな味なんだろう?」そう思って私は

スプーンを手に取りカツカレーを頂いた。

まずは一口・・・

「え・・・?」

信じられないくらい・・・まずかった・・・

「よく・・こんなので商売できるわね・・・」

「ここの責任者に文句言ってるんだから!」

そして、近くにいた定員を私は呼びつけた。

「ここの責任者の人呼んでもらえませんか?」

店員は何も言わず暗黙の了解で呼びに行ってくれた。

そして・・・

「初めまして、ここの責任者の者です」
「ちょっと!このカツカレーまずいんだけど客のことなめてんの?」
「大変申し訳ございません。」
「謝って済むなら警察いらないのよ!」

と私はその人を見た瞬間鳥肌が立った。

その店の責任者(店長)はものすごくイケメンだったのだ。

「あの・・・」
「はい?」
「おいくつですか?」
「え???35ですが何か・・」
「マジで?!あたしのタイプなんだけど」
「それは光栄です」
「あの・・バイトとか今募集してますか?」
「あ・・はい。」
「ここで働かせ下さい」
「いいですよ」
「ありがとうございます」

こうして、私はイケメンの店長に惚れてこの店でバイトをすることになった。


「君は、まだ入ったばかりだからいろいろ大変だと思うけど頑張ってね」
「よよろしくお願いします!!」

私は、店長の気を惹くようにいろいろ試した。

上目遣いをしたり、化粧をしたり、ミニスカートを履いてきたりと・・

でも・・どれも店長には効かなかった・・。

そして、ついに私は告白をすることに決めた。

「店長!!今お時間の方よろしいですか?」

「ん?あぁいいよ」

そして・・私は店の屋上に呼び出し店長に告白した。

「その・・私店長のことが好きです・・・」

「え?本気なのそれ?」

「ほ本気です!!」

「気持ちは嬉しいんだけどね・・僕には妻と子どもがいるんだよね・・。」

「そそんなぁぁぁ」

「まぁせっかくだから・・・カツカレーでも食べよう」

「てんちょう~~ぐすんぐすん・・」

「ほらほら泣かないの」

そして、私は店長の作ったカツカレーをごちそうになった。

「どうだい美味いかい?」

「うっひっく・・てんぢょう・・まずいです・・」

店長は、それでもニコニコ笑っていた。

「やっぱり、君は面白いね」そう言った。

そして、私はバイトをやめた。

「短い間でしたが、お世話になりました。」

「こちらこそ、助かったよ。また暇なときにでも遊びにおいで」

「ありがとうございます。では、失礼します」

そう言って私は店を去って行った。

そして・・・数年後私はあのお店に再び訪問したのだ。

もちろん、カツカレーを注文した。

「お待たせしました。カツカレーになります」

いただきまーす。

そして・・一口・・・・

?!

驚いたことに・・あのまずかったカツカレーがすごく美味しくなっていたのだ。

私は、感動して涙が出てきた。

すると誰かが私のところにやってきた。

「久しぶりだね」

忘れもしない・・・店長だった・・・。

「君のために頑張って美味しいカツカレーを作ったんだよ」

「店長・・・・」

「戻ってきてくれないか?」

私はこう答えた。

「戻りたいんですが・・私にはもう新しい場所があるんです」

「そうか・・・。それなら仕方ないな」

「本当にすみません・・・。」

「いいよ。君のおかげでカツカレーは美味しくなったんだ」

「そんな・・」

「僕のこと好きになってくれてありがとう」

「はい。」

「君とはもっと早く知り合えれば良かったね」

「店長・・それは無理だと思いますよ」

「あははwそうだね。」

そんな話をしながら私は店長との時間を大事にした。

「私、店長に負けないくらい美味しいカツカレー作りますから!」

「期待してるよ」

そう言って私は、店長に別れを告げたのでした。

       

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