Neetel Inside ニートノベル
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「ロン。メンゼンバンバン、チンイツピンフ、ドラ三(表一枚、ガリ二枚)、五が一枚、親で十四点」
 寺門はうっと呻いてから点棒を惜しそうに払った。そこまでは、まあ擬態なんだろうと思っていた。
 が、
「ツモなら二倍の点数になるのに……その三面張(雨宮は2-5-8p待ちだった)はツモる選択はなかったのか? それとも慣れてないのかな」
 もちろん、雨宮と烈香のお財布は一緒なのでお互いの出入りは関係がない。
「ふん、アガリ見逃しするとツキが逃げると聞くんでね」
「そうか……」
 雨宮はさらに驚くことになる。アガっておいて驚いたのは彼の雀史においても例がなかったかもしれない。
 寺門は、バタッと自分の手を開けて、己の手牌を公開したのだ。

       

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