Neetel Inside ニートノベル
表紙

見開き   最大化      

【王様】結晶石タイル6枚 勝利まであと3ターン


「良くお似合いです」
 かつてこの国を作ったサンパドレイグ1世は、ボロ布を纏い、髪を剃って坊主にしていた。労働するにはマントなど邪魔だったし、髪を洗う時間も惜しかったからだ。
 その曾々々々々孫であるサンパドレイグ7世が、今同じ格好をしていた。
「世辞など良い」
 自分でも、自分の姿が無様なのは分かっていた。たるんだ体と所々禿げた頭ではどちらも格好がつかない。
 王妃の死が伝えられ、いよいよどうすれば良いか分からなくなった王は、相談役に泣きついた。その結果がこれだった。
 目も当てられないようなみすぼらしい格好。なのになぜか、妙に清々しく、肩が軽くなっているのを感じていた。


・青のレベル6、緑のレベル5タイルを設置

       

表紙
Tweet

Neetsha