Neetel Inside ニートノベル
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【鍛冶屋】勝利まであと:2000G 作成した武器:妖剣ノイニモッド


 重傷を負い虫の息のファンクルに連れ添い、少年とグレンは革命軍の隠れ家に来ていた。医者を呼んで治療に当たらせたものの、状況は芳しくない。何せ相手はドラゴン。人間の治療法では限界がある。
 少年はファンクルの前足を握り、祈るように跪く。グレンは心を鬼にして、その背中に残酷ともいえる言葉をかけた。
「すまないが、彼はもう駄目かもしれない……北に急いでくれないか? 君も感じているだろう。強大な魔物の気配を」
 ネイファを倒せるのは、少年しかいない。先日実際に対面して、グレンはそう感じていた。
 少年は立ち上がり、グレンの胸倉を掴む。奮えあがった感情は虚しく、グレンの冷静な瞳に諭される。
「手が無い訳ではない」
 そこに現れたのが、グレンの師匠であるゴルドーだった。
「破滅の井戸、というのを知ってるか?」
 グレンには馴染み深い物だが、当然少年は知らない。
「首都の片隅にある古井戸なんだがな、結晶石という魔界の物質を投げ込むと、憎む相手に呪いをかけられる。まあ、ロクな代物じゃあねえが、実はもう一つ使い道がある」



・青のレベル6タイルを採取、-600G

       

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