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新都社作家の小説の書き方アンソロ自慰
坂編

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 初めまして。坂です。
 調子にのって書いてしまいました。
 自分の連載作品になぞらえて書こうと思います。
 トイレで爆発的な量のうんこを開放した時並のすがすがしい顔で生暖かく見守っていただけたらなぁと思います。
 かなり偉そうなんですけど気にしないでください。生まれつきです。


○文章作法について

 色んな先生方が言っておられるのですが、なにか特別な事情がない限り守ったほうが良いと思います。
『…』は偶数回連続して使う、行の最初は一マスあける、『!?』の後は一マスあける、等など。
 ただ僕も分からない作法が多いので探り探りやってます。
(ところで『』の時って一マスあけなくてもいいんですよね? 間違ってませんよね? もう誰も信じられない……)


○ストーリーについて

 僕が書くお話は典型的でつまらない物が多いので他の作家さんを参考にされた方がいいかと思います。
 ただ、『ハリウッド脚本術』と言う本があるのですが、ストーリーを立てるのにこれはオススメです。
 かの有名なプロ作家の乙一氏も参考にされていたらしいですし、すごく勉強になります。
 図書館にも稀に置いてあるので良ければ是非にー。


○ストーリー構成について

 これについて、まず言えるのは「プロット作る派」と「プロット作らない派」に別れる事だと思います。
 僕は基本的に毎回やり方を変えてます。
 別に「俺どんな書き方でも出来るぜ」って訳ではなく、逆にどんな書き方が自分のスタイルにあっているのかがわからないのです。
 現在も模索中です。
 なので参考程度に書き方ごとの失敗談や利点などを書かせてもらいます。


プロット作る 派

『日々は群像』と言う作品はプロットを作って書きました(読まないでください)。
 これはかなりガチガチに固めて書きました。
 プロットに使ったソフトは『Story Editor』です。フリーのソフトです。かなり便利です。
 ガチガチに、とは具体的に言えば

 大雑把な話の流れ(あらすじ)→場面の設定やそこで起こる出来事→登場人物の具体的なセリフ、行動、仕草
 
 と言う順番で決めて行ったのです。あらすじ、箱書き、肉付けの大半を行ってしまうんですね。
 執筆時もプロットを逸脱することなく書きました。

 結果として
・書いててストレスが溜まる
・プロット作成時の不安感が拭えない(この話地味じゃないかな、とか)
・固めすぎて修正し辛い
・比較的短時間で執筆できる

 等の現象が起きました。長編には結構向いてるかもしれません。


 一言コメント:二度としたくない。





プロット作らない 派

 大雑把な流れ のみを決めるという書き方をしました。

 全体の簡単な流れ(肩がぶつかる→喧嘩する→勝つ 等)は前もって決めておき、具体的な内容は書くときに決めるわけですね。
 ほとんどプロットないも同然の書き方ですが、重要なのは着地点をちゃんと決めておくということです。
 そうしないと酷い目にあいます。
『少女よ早く僕を踏め』はこの方法で書きました(読まないでください)。

 結果として
・なかなか進まない(一日千字程度)
・物語が破綻するレベルの方向変換をしたくなる
・想定外のキャラクターが出る
・設定の矛盾が出るわ出るわwwwww

 ほとんど推敲勝負です。
 この書き方をした事で物語の重要人物である主人公の妹が生まれました。
 登場する一行前では主人公は一人っ子と言う設定で書いていたのですが、次の行を書いたら何故か出て来ました。
 予期せぬ事が起こる、と言う意味では楽しい書き方かもしれませんね。 

 
 一言コメント:二度としたくない。




中間 派

 基本的にプロット作る派とあまり変わらないです。
 セリフなどもちゃんと決めておきます。
 ただ違う点があるとすれば、編集する余地をちゃんと残しておくということにあります。
 適当に書いて、本番の時にちゃんと書くって感じです。

 結果として
・サクサク書ける(一日二千~四千字)
・シナリオの吟味がしやすい
・逸脱した話を書きにくい
・吟味しやすいがゆえに迷いも生じやすい
・書く内容が大体にしか決まっていないので変に意識して心情描写が細かくなりすぎる

 こんな感じです。
 やりやすいのはやりやすいのですが、精神的にしんどいです。


 一言コメント:二度としたくない。




○文体・文章力・文章の練習について

 正直文章なんですが、よくわからないです。
 一応僕の練習した方法だけ書いておくので、参考にしてもらえれば、と思います。

 
・好きな作家の作品を読む(死ぬほど)
 僕は大学入学前に一年浪人してまして、そのときにたまたま乙一先生の『失はれる物語』と言う文庫本を読みました。 
 この中の『しあわせは子猫のかたち』と言う話にハマりにハマってしまって、暇なので二百回くらい読み返したわけなんです。
 するといつの間にやらバイト中に暗誦出来るレベルになってました。

 今の自分の文章のテンポや言い回しはこの経験にかなり影響されていると思います。
「一人の作家だけに影響されるってどうなの?」って声を時々耳にするのですが、そんなものいくらでも上書き出来るので気にしないでください。
 そもそも100パーセントのコピーなんて出来ませんし。


・読み終わったら書く
 面白い小説を読んでいて、一気に読み進めてしまう。よくある事ですよね。
 読後、自分の思考がなんだか妙にその小説の文体に似る事はありませんか? 

 個人的にはそれ、チャンスタイムだと思っています。
 目に映った物を頭の中で文章として描写してください。出来れば携帯でもいいので実際に文字にするといいかもしれません。
 上手く行けば読んでいた作家の語り口調や、表現方法なんかを取得出来るかもしれません。


・ブログを書く
 一日の出来事を普通に綴るのではなく、会話文を使ってウケを狙ったり、背景描写ばっかりしてみたり、使った事のない言葉を入れて語彙量をふやしたり、作家の文章を真似てもいいかもしれません。
 重要なのは普通の日記ではなく、文章を練習する場所にして欲しいと言うことです。
 なので小説風に書くと良いと思います。

 僕も五年前くらいまでは「読むに値しないレベルの文章」「ゴミ」「日本語が崩れてるから新聞から読んだ方が良い」とかよく言われたのですが、ブログ書いてから比較的マシにはなったと思います。
 mixi(笑)とかの日記でもいいかもしれませんね。直接知り合いがコメント書いてくれるわけですし。人が面白いってポイントを知っておくのは強みになると思います。
 ブログは試行錯誤次第でいくらでも幅が広がる練習法なので、是非試してみてください。





○終わりに

 長々と偉そうにすいませんでした。
 ここに書いたのはあくまで僕のやり方と言うだけです。
 少しでも参考になればと思います。


 ではでは。

       

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