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新都社作家の小説の書き方アンソロ自慰
七瀬楓編

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 現実逃避や気晴らしなどを兼ねて書かせていただきます。
 はじめましての方が多いかと思いますが、よろしくお願いします。へっぽこ物書き七瀬楓です。
 ニーノベ限定でも書いていいのでしょうか? もし駄目であれば即刻消す次第です。

 ①物語の作り方
 僕の場合、やりたいシチュエーションや台詞を思いつき、書きためているネタ帳にあるネタで補強していきます。連載作品から例を出しますと、『あくまのしっぽ♪』であれば、小悪魔系な女性を描いてみたくなったので、ネタ帳から拾ってきた『成長とか、友人とか』という訳のわからない走り書きで固めました。テーマとしては、主人公達兄妹の成長です。しかし、僕の場合あまりガチガチ決めてしまうと書けなくなる傾向にあるので、必要最低限だけ決めて、後々使えそうな設定だけ考えておきます。伏線になりそうな台詞や言葉なんかを書いて置くのもいいですね。本当にさりげなくやると、伏線を投げたとか言われないので割と重宝する手法です。ミスリードと言い張ってもよし。書き方は本当に十人十色なので、ガッチガチに決めて書く人も居ますし、僕みたいに緩やかな決め方で書く人もいます。ストーリーを考える時には、何か使えそうなネタがないかと本を読み漁ることもいいと思います。面白い話を読んでいたり、意外な知識を仕入れたりすると、頭の端にぽつぽつとアイデアが降ってくるので、これもまた重宝します。


 ②キャラクターの作り方
 僕は本来、ライトノベルよりも一般小説や古典小説の方が好きなのですが、それでもなぜライトノベルを書いているかと言うと、キャラクターを掘り下げるのには一番適したジャンルだと思ったからです。人間を作るという事は、創作活動で一番楽しいことと言っても過言ではないはず。僕は普段、メモ帳片手に周辺の人間を観察しています。キャラを作る場合は大きく分けて三つのパターンがあります。
 その一、一切モデルが居らず、イメージモチーフだけある場合。
 その二、街で見かけたおもしろい人や出来事がモデルとなった場合。
 その三、身近な人間がモデルになっている場合。

 まずはその一の場合から。一番でキャラクターを作るのは、大体の場合ヒロインになります。虚構で固めるとリアリティはなくなりますが、その分理想的で魅力的なキャラクターになります。例えば『あくまのしっぽ♪』のヒロイン、鈴音の場合は、イメージモチーフは『小悪魔』で、『しっぽ』『くっついたり離れたり』というキーワードから固めました。ヒロインは自分の理想を突っ込んでこそ、ですからね。

 その二について。寺山修司先生曰く、書を捨てよ町へ出ようとの事ですので、ネタ探しとキャラ原案探しを含めてぶらぶら歩く事が多々あります。街で見つけた面白い人がモデルになったキャラとして、『魔法少女は難しい!?』の比叡護がそうです。彼は、秋葉原をで見かけた金髪パーマのイケメンさんがモデルです。頻りに彼女と思わしき人に「お願い! プリキュアのコスプレしてくれ!」とお願いしていたのが印象に残っていたので。こびり付いたと言ってもいいです。アキバとはいえ、往来で何をお願いしてるんだろう。
 なので、彼からキャラクターを作れないかと思い、『役者魂』というドラマで主人公がやっていた、街で見かけた人の人生を想像するという遊びでその人の人生を想像し、比叡というキャラクターを想像することができました。

 そして、その三について。身近な人をモデルにしたキャラクターは、『あくまのしっぽ♪』のセミくんです。彼は僕の幼なじみをモチーフに想像しました。生徒会長でモテるリア充。人に積極的に話しかけ、マンガのような可愛い彼女がいるマンガの様な人物なので、ああ、こいついいキャラクターできるな、と思いモチーフにしました。鈴音に対するセミくんのツンデレ具合は、彼が僕を助けてくれる時に必ず「しょうがねえな。ちょっと貸せ」という、ぶっきらぼうながらも優しい態度が元です。この方法でキャラクターを作ると、詳しく設定するまでもなく決めることができるので、非常に楽です。

 物語とは、キャラクターの人生の一ページであり、キャラクターを疎かにしては面白い物語などできない。それが私の持論なので、キャラクター創作には非常にこだわっております。

 ③好奇心を持つこと
 レイモンド・チャンドラー著作、『さらば愛しき女よ』では、こう書かれています。
「この仕事から好奇心を除いたら何も残らない」と。
 それは探偵だけでなく、小説家も同じこと。人に対する好奇心を持ち続け、面白かった人たちを放り込めば、自ずとおもしろい物語ができるはずです。しかし、それはもちろん理論上の話。それだけでは面白い物語が書ける訳ではない。しかし、そこが小説の面白い所でもあります。答えが分かっているクイズや、ピースを置く位置がわかっているパズルなんて面白くもなんともない。出してみるまで面白いかはわからないのが小説だけでなく、創作のいいところです。

 ④最後に
 ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
 最後に、小説というのは磨けば必ず技術が身についていくものです。書けば書くほど上手くなっていくので、もし小説を書こうという人がいるのでしたら、ぜひ書き続けてください。石の上にも三年という様に、もし酷評されてしまってもそれをバネにして頑張ってください。
 書いている方には、少しでも技術の糧になれば嬉しいです。

 ありがとうございました。

       

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