Neetel Inside 文芸新都
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文芸作家解体新書
伊瀬カツラ

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御存知オナマスの人。この作品が新都社に残した功績は大きく、YOKOにより漫画化されたことにより一大的なweb漫画ブームを発生させた。
それに続けと筆を持った物書き、漫画描きは数知れず。また誰にも読まれることなくそっと筆を置いた創作者も星の数ほどいるとされている。特にオナマスになりたかった文芸作家の末路は悲惨であり、ライトノベルしか読んだことのない中高生達がこぞってオナマスっぽい話を書いては爆死していった。
そのほとんどがweb漫画家YOKOの手柄であるかに思われるが、彼がこのオナニーマスター黒沢という名作を生みだしたのは紛れもない事実だ。
彼が得意とするのはネットスラングを巧みに織り交ぜた軽快な文章。それと親しみやすい下ネタと漫画調の可愛い美少女キャラ達だ。作中に複雑に仕掛けられたロジックや難解な言葉は一切排除され、所謂ゆとりから大学生まで幅広く楽しめるエンターテイメント小説として完成している。それらを総合的に見ていけば、最もweb小説に適した筆力を持っていると言える。
さて、そんな彼の作品が名作オナマスだけではないことも皆さんは御存知だろう。二作目となるラストメンヘラー、ニートノベルに移籍し美麗な挿絵を加えた冥土Haaaan!!!がある。
ラストメンヘラ―、特に冥土Haaaan!!!はオナマスからの熱狂的なファン層に支えられて継続した人気を獲得したかに思われるが、それらは虚実に過ぎない。
実際に彼の筆力はぐんぐんと伸びをみせ、ラストメンヘラーでは独自の世界観を更に広げる事に成功、また冥土Haaaan!!!では俗にカツラ節と呼ばれる鬱展開を交えつつ二転三転する展開にファンを唸らせている。
そのように絶対的な人気を誇り、文芸の王として崇められる神のような存在の彼であるが、実は新都社であまりその姿を見る事は少ない。
事あるごとにネトラジや本スレ、編集部へと顔を出しては売名行為と慣れ合いを繰り返す文芸作家だが、彼の作品以外の露出はブログのみであり極々普遍的な自作の宣伝と好きなものを書き綴っているのみ。ただのスイーツ女であるかと錯覚する時もある。
忘れてはならないが、彼はプロの作家でもある。オナマスは名を変えて世に商業作品として発表されている。売り上げまでは著者も調べ上げてないのだが、まだまだ広く読み継がれ主なターゲットである中高生に感動を与え続けているのだ。
文芸の可能性、そして未来を自らが切り開き、後に続く文士達へ道を作って見せた男 伊瀬カツラ。彼の活躍をまだまだ期待していたいものだ。

文芸王 伊瀬カツラ

話力     ★★★★★
文章力    ★★★☆☆
キャラクター ★★★★★
知名度    ★★★★★

作品
『オナニーマスター黒沢』※漫画化、ラジオドラマ化
『ラストメンヘラー』
『冥土Haaaan!!!』

       

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