Neetel Inside ニートノベル
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第三話「決着」

====4ターン目、先攻、蒸れ岡ターン====
「くっ!!トラップカード『縞々パンツ』発動!!」
「『縞々パンツ』ざんすと…!?」
 このカードも澪対策の一つ…このカードにより澪は昔のトラウマを思い出し1ターン行動不能となる!!
「キキキ…小ざかしいざんすね…澪をお前らの汚い性欲の対象でみるなざんす!!吐き気がするざんす!!澪のパンツを見ていいのは、わしだけざんす!!」
これで澪の攻撃は防げた…しかし…
「まあいいざんす…小娘の寿命が1ターン伸びただけざんす…!!どのみちお前らではわしの澪は倒せないざんす…やはり澪が最強ざんす…」
====4ターン目、後攻、コイジターン====
 奴の言う通りだ…このままではいつまでたっても澪は倒せない…なんとかあずにゃんの攻撃力を上げたい…
「俺のターン!!カードドロー!!ん…これは…」
「アイテムカード『執事斉藤』使用!!このカードはTRにいる自キャラ全員の守備力を100UP!!さらに紬が場にいる場合のみ全員の守備力を400UPする事ができる!!」
 ここは守備力を上げ攻撃のチャンスを待つ…かならず勝機はくる…耐えるんだ!!あずにゃん!!

「さらにキャラクターカード唯を召喚!!『けいおん部』属性ボーナスによりけいおん部の攻撃力、守備力を100UP!!」
――――――――――――――――――――――――――――――――
 蒸れ岡 LP:1500 手札:3枚 山札:11枚 放課後:0枚 4ターン目
    澪   律   □   □   □  アイテム ■ 
 攻 1800  1000
 守 1600  1300

 攻 1400  1000   800
 守 1800  2100  1200  
    梓   紬   唯   □   □  アイテム 斉藤  
 コイジ LP:1400 手札:2枚 山札:11枚 放課後:2枚
――――――――――――――――――――――――――――――――
(ム…アホ娘までも出して来たざんすか…アホ娘は主人公補正だとかなんとかでいくら攻撃しても放課後送りに出来ないざんす。おかしな話ざんす…主人公は澪じゃなかったざんすか…?それにしても…コイジ君はひょっとして『けいおん部完成』を狙ってるざんすか?けいおん部全員をTRに出せば『けいおん部完成』ボーナスによってけいおん部全員の攻撃力、守備力が400UPするざんす。けいおん部の属性ボーナスと合せれば合計800ポイントUPざんす。あれを完成させるとやっかいざんすね…なによりも一番の危険は奴の手から澪が出る事ざんす…!!わし以外の手から澪が出る何て考えられないざんす…!!澪とわしは前世から一緒になる運命だったざんしょ…?他の男の手には触らせないざんす…)
「そして…あずにゃんで律を攻撃するぜっ!!」
「ところがどっこい…!!トラップカード『ティータイム』発動ざんす!!このカードにより1ターンけいおん部属性のカードは1ターン行動不能になるざんす…!!」
「くっ…」
====5ターン目、先攻、蒸れ岡ターン====
「わしのターンざんす…ドローざんす……カカカ…キキキ…ククク…どうやら無駄なあがきもこれで終わりざんす…!!
アイテムカード『↑↓ティーシャッツ』発動ざんす…!!このカードは好きなキャラ1体の攻撃力と防御力を入れ替える事ができるざんす…!!」
「↑↓Tシャツだとっ!!」
「カカカ…小娘に退場してもらってもいいざんすが…ここは目障りなたくあんに退場してもらうざんす…たくあんの攻撃力と守備力を入れ変え、澪で攻撃するざんす…!!」
「ぐはっ!!ムギーー!!」
『コイジ選手。LP(ライフポイント)1400→600です』
「カカカ…これで守備力はガタ落ちざんす…!!
「さらにデコスケでアホ女を攻撃ざんす!!」
『コイジ選手!!LP(ライフポイント)600→300です!!』
「くっ…」
――――――――――――――――――――――――――――――――
 蒸れ岡 LP:1500 手札:3枚 山札:10枚 放課後:1枚 
    澪   律   □   □   □  アイテム  
 攻 1800  1000
 守 1600  1300

 攻 1300   700  
 守 1400   700   
    梓   唯   □   □  アイテム 斉藤  
 コイジ LP:300 手札:2枚 山札:11枚 放課後:3枚
―――――――――――――――――――――――――――――――
「くほっ…!くほっ…!くほっ…!残念ざんすね…けいおん部完成を狙っていたようざんすがこれでお終いざんす…守備力も大幅ダウンざんす…次のターンで全て終わりざんす…!!やはりわしの澪が最強ざんす…!!小娘ごときがわしの澪から主役を奪おうなんざ100万クールは早いざんす…」
====5ターン目、後攻、コイジターン====
 くっ…やはりあのパイオツには勝てないのか…いや…あきらめるな…そうだ…弱気になっちゃいけないな…ゴメンね…あずにゃん…俺はあずにゃんを信じてる…まだあきらめるのは早い…俺にはまだキーカードが残っている…あれを引けば…たのむ…!!
「俺のターン!!ドロー!!……っ!!」
「フフフ…見誤ったよ…!あんた…!」
「は…?何が…?」
「さっきあんたは俺が『けいおん部完成』を狙っていると言った…そしてその計画は終わったと…まあ、確かに俺は『けいおん部完成』を狙っていた…それは間違い無い…だが、それで終わりじゃない…」
「カカカ…いやいやいや…!何が言いたい…?何がしたい…?
「何ていったらいいか…3年共が浮ついた気分で修学旅行などに行って枕投げなんぞしていた…圧倒的な萌えで萌え豚共はメロメロ…どう転んでもここから主役陥落など考えられない展開……ところが…そしたら突然…なんの前触れもなく…ダスキンのおばさんが新しいモップを持ってきて…一気に形勢逆転…!みたいな感じかな…!これは…!あんたからみたら…」
「くどぉ~~~い…!出せっ…!もういいから…!飽きたわいい加減…!下らぬ戯れ言…!」
「おっかねえってこと…!若さは…!」
「刮目せよっ…!キャラクターカード「純」召喚!!」
「あ…?そんなモップ頭なんぞ出したところで…あっ…!?……あっ…!!」
「フフフようやく気付いたか…純は「2年」属性をもっている…「2年」属性は「けいおん部」属性と同じように「2年」属性キャラクターの攻撃力、守備力を100UPさせる。さらにここで唯の特殊能力を発動するぜ!!
「フフ…あんたも知ってるだろ…?姉のためなら何処にでも駆けつける妹…唯を生贄にして憂を特殊召喚する!!」
「これで「あずにゃん」「純」「憂」の三人がTRに揃った…これが俺の切り札…『にねんズ』だ!!」
「なん…ですとっ…!?」
「『にねんズ』完成により特殊ボーナス発生!!二年全員の攻撃力、守備力が400アップするぜ!!」
――――――――――――――――――――――――――――――――
 蒸れ岡 LP:1500 手札:3枚 山札:10枚 放課後:1枚 
    澪   律   □   □   □  アイテム  
 攻 1800  1000
 守 1600  1300

 攻 1800  1500  1400
 守 1600  1500  1700 
    梓   純   憂   □  アイテム 斉藤  
 コイジ LP:300 手札:2枚 山札:9枚 放課後:4枚
―――――――――――――――――――――――――――――――
「なんと…!!攻撃力1800ざんすと…!!」
「純で律を攻撃!!」
『濡れ岡選手LP(ライフポイント)1500→1200です』
「くはっ…!!」
「そして…あずにゃんで澪を攻撃!!これで終わりだ」
「待つざんす…まっ…!!」
「…くらえ…!!「猫耳の寵愛」あずにゃんバスターぁ~~!!」
(※本ゲームに特有の攻撃名の概念はありません。コイジが独自で叫んでいます」)
『濡れ岡選手LP(ライフポイント)1200→1000です』
「澪…みお…みぉ~~~~~…!」
「…そして憂で蒸れ岡を直接…攻撃…!」
「あがっあがっあがっ…!」
『濡れ岡選手LP(ライフポイント)1000→0です。TT終了。コイジ選手の勝利です』
「これが俺の戦略…時にはけいおん部…時には2年ズ…状況によって変幻自在にカードを操る…これが俺の…いや…俺とあずにゃんの共同作業……『あずにゃんデッキ』だっ!!!!」
「がはっ…バカな…!!あるかっ…そんな事…!!澪が…わしの澪が…負けるはず無いざんす!!澪は主役ざんしょ…?オリコンチャート2位ざんすよ…?たかが1話、2話くらい出しゃばったくらいで…あんなポッと出の小娘共に負けるわけ無いざんす!!」
「ふ…現実を見るんだ…3年は…やつらはもう卒業したんだ…原作も終わった…もう終わりだ!!やつらの時代など!!100%妄想!ありえない話…!だが…あずにゃんはまだ2年だ…ある…可能性はある…憂は子守りをする必要が無くなった…純のけおん部入部フラグも立っている…!!決まりだ…決まってる!!新生けいおん部で三期!!決定!!あずにゃんが主役だ!!」
「終わりですと…!三期ですと…!バーカ!!ありえるかざんす…!そんな事!!わしの澪が小娘に主役を奪われるなど…無効ざんす!!こんな試合!!全て無し…!な――し…!!二期終了も…!!無効ざんす!!…!!…!!そうざんす…そうざんす…そうざんす!!そもそもまだ終わって無いザンス…!!まだ二期もやってるざんす!!卒業なんてしてないざんす…!!今週のテレビ欄にもちゃんとのってるざんしょ…!?」
「バカヤロウ…それは番外編だ…お前の家が地方だからだ…!!CBCだからだ…!!終わってるんだよ…とっくに…都会では…TBSでは!!」
「蒸れ岡……現実を…見ろ!!」
「無効ざんす…!!無効ざんす…!!無効ざんすーーーっ!!!!!!」
 ジョジョジョ…ジョ…ジョオ――……愛する澪の敗北…突きつけられた現実…それらを否定する事ができず蒸れ岡は自らの股間からあふれ出てくるくやし涙を止める事も出来ず、その場に立ち尽くすだけであった…


「ふう危ない戦いだったねあずにゃん…」
 激闘を制した俺は休憩ルームに戻り、嫁との束の間の休息を取っていた
「おいおい、さっきあんな戦い終えたばっかりなのにもうギターの練習かい?ほんとにあずにゃんは真面目だな」
 激闘を終たばかりで痺れが抜け切れない俺の隣であずにゃんはもうギターを取り出していた。やれやれ…まあそこがあずにゃんのカワイイ所でもあるんだけどな。(妄想)
 二回戦の開始前にはギッシリと詰め込まれていた『デュおリスト』共も半数くらいに減っており、設置されたエアコンもいくらばかりかは、その機能をとりもどしていた。
「先生!!今度は3Rで精神崩壊者ですぞ!!」
「またか!!」
 万一の時のため、主催者側で用意された救命医(おもに精神科医)達の慌しく走りまわる姿が各ルームで繰り広げられている戦いの凄まじさを物語っていた。

『ただいまより第三回戦4試合目、「ゆたんぽZ」選手と「佐藤 コイジ」選手のTT(ティータイム)を開始します。選手のお二人は第2ルームへおこし下さい。繰り返します……』

 館内放送が次の戦いを告げる
「なっ……次の対戦相手は……作者だと!!」
 コイジの戦いは続く…


       

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